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「え、」

「お、」

『 ……………。 』


なんてこった、パンナコッタ。

……じゃなくて、今私が置かれている状況を一旦整理しよう。

まず、今日はたこちゃんが放送部の仕事で一緒にお昼を食べられないと前々から聞かせれていたため、私は一人でいつもの体育館裏に来た。

で、なんか人影があるな??と思って覗いてみれば、影山くんが花壇前に座り込んでいた。

__完。

いや、え、は??

何故いる??いや、うん。別にここ一応校内だし、いても問題はないんだけど。

え??


「あーっ、

 く、黒猫ちゃんに会いに来た感じ……です…よね??」


一応疑問形ではあるけれども、それ以外にわざわざお昼休みにこんなジメジメしたところに来る理由は見当たらない。

恐る恐る、影山くんの方へ顔を向けてみると、少し口を尖らせて気まずそうに視線を逸らした彼は、外野にかき消されてしまいそうな小さな声で“おぅ。”と返事をした。


「えっと………、、」

「ねこ、来ねぇな……」

「えっ、あー…はい。そう、ですね。」


たすけてたこちゃん。

なんて、心の中で唯一の友人に助けを求めるも、届くはずなどあるわけもなく。とても気まずい空気が私と影山くんの間に流れる。

あ、私撤退する??変な人だと思われる可能性は大だけど…、、うん、そうしよう。それがいい。

いやまって、黒猫ちゃん今日ご飯食べてないかもじゃん。どうする??

あ、影山くんに黒猫ちゃんのご飯手渡してから撤退する??


「………??お前、座んねぇのか」

「エ、あ…じゃあ、お隣…失礼します…」


撤退するつもりだったのに、心底不思議そうな顔な顔をされては、流石に立ち去りにくい。

いつも座っている花壇に、影山くんから人二人分ほど間を開けて腰掛ける。

いや、気まずいな。何だこの時間。


「えーと…、自己紹介。してなかったですよね……」

「ん?あぁ、」

「えっと…1年4組、AAです。美術部に所属しています。」

「…影山飛雄。3組で、バレー部だ」


気まずさを誤魔化すように、自己紹介をすれば、

私が話した情報と同じだけの情報を律儀に答えてくれた影山くんに軽く頭を下げると、彼もまた同じように軽く頭を下げた。

え、これなに。なんの儀式??

珍しくなかなか姿を見せてくれない黒猫ちゃんが少し心配で辺りを見回せば、校舎の影からこちらの様子を覗いている黒猫ちゃんが見えた。

………あぁーなるほど、影山くんを警戒してんのか。

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モノクロ(プロフ) - えむおーいーさん» 初めまして〜、ありがとうございます!よろしければ二人の行く末を見届けてあげてください〜! (3月25日 17時) (レス) id: 28a2493194 (このIDを非表示/違反報告)
えむおーいー(プロフ) - はじめまして!コメント失礼します〜!読みやすくてとても面白いです!!これからも応援してます〜!!🥰 (3月25日 17時) (レス) id: d028db39a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モノクロ | 作成日時:2024年3月19日 21時

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