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「え、それでそのまま戻ってきたの??」

「うん。だって影山くんもそのままどっか行ったし」


幸運なことに、案外すぐにたこちゃんと合流できた私は、授業をサボったことに対して軽くお説教を受けた後、たこちゃんから事情聴取という名の尋問を受けていた。

もちろん、お昼ご飯を食べながら。残念なことにいつもの体育館裏まで行っていたら時間がなくなる。と言うことで教室で食べているのだが……

実に居心地が悪い。半分…いや、八割方くらい私が悪いから渋々ながらも教室にはいるけども。


「えぇ、勿体無いな…」

「もったいない??」

「そうそう、せっかく美人カップル誕生の予感かもだったのに……」


……出たよ。

もはや最近はたこちゃんのこれはある種の病気なのかもしれないと思うようになってきた私は、

何か話しているたこちゃんの言葉に適当に相槌を打ちながら、しゃけのおにぎりを食べ進める。

……今日は、あんぱんがつぶあんだったから買うのをやめた。え、つぶあんとこしあん日替わりにする意味ある??ないよね??

お楽しみ要素です!ってか??購買部にんなもんいらねぇよ。毎日どっちも売ってくれても良くないか???


「待って、Aと影山くんの子供とか絶対天使じゃん??推すわ。」

「何言ってんの??」


え、たこちゃん今の短時間で頭打った??

いや、シラフでこの考えに至った可能性も無きにしも非ずか…、、??

なんせ相手はたこちゃんだもんな…


「あの、すみません…Aさ…Aさん、いますか」

「お??なんか可愛い子いる!!」


なんかもう返事を返すのも面倒くさくなってしまって、無心でおにぎりと向き合っていれば、教室の後ろからそれはそれはか細い声が聞こえた。

私が最近よく聞くようになったその声に返事をする前に、私の名前に反応したたこちゃんが声の主の方へと飛んでいった。


「ひえぇぇ⁈ごめんなさい!!」

「……??私怒ってないよ??」

「はぁ、たこちゃん声が大きいんだよ。すみません谷地さん。」


隣でぶーぶーと騒がしいたこちゃんを無視して、若干引いている谷地さんに用を尋ねれば、

はっ。として何かを思い出したような顔をした谷地さんは、小脇に抱えていた星柄の可愛らしいクリアファイルを開いた。

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モノクロ(プロフ) - えむおーいーさん» 初めまして〜、ありがとうございます!よろしければ二人の行く末を見届けてあげてください〜! (3月25日 17時) (レス) id: 28a2493194 (このIDを非表示/違反報告)
えむおーいー(プロフ) - はじめまして!コメント失礼します〜!読みやすくてとても面白いです!!これからも応援してます〜!!🥰 (3月25日 17時) (レス) id: d028db39a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モノクロ | 作成日時:2024年3月19日 21時

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