すとぷりの酒豪お姉さん5

＊3 ページ9

ななもりsize



ひとしきりセーラームーンごっこをして満足したのか、やっと解放された4人。

あ、俺とさとみくんは出番ありませんでした。寂しい。


「おなかすいたぁ！ねーままはぁ？」

莉犬「えっ！？あ、えーっと……なーくんママは？」

ななもり「えっ、あーあのね、ママ今お仕事行ってて！俺たちはママのお友達なの」

「ふーん……なんでAだけなの？ゆきちゃんは？」

ななもり「ゆきちゃん？」

るぅと「ゆにこちゃんの妹さんですよ」

ななもり「ああ！ゆきちゃんはね、えーっと……保育園！保育園行った！うん！」

「ふーん」


ちょっと無理あったかな、と思ったけど、あんまり気にしてないっぽい。おい大丈夫か、これ誘拐だったらゆにちゃん(幼女)チョロすぎるぞ。


「ちびうさ〜すぱげってぃたべたーい」

さとみ「はぁ？なんのだよ」

「ふつうの」

さとみ「普通ってなんやねん」

「わかんないの？はぁ、これだからおとこは」

さとみ「なんやこいつ」

莉犬「あっはwwwゆにちゃんwwwゆにちゃんすぎるwww」

「ゆにちゃんってだれ？」

莉犬「アッすいません、Aちゃんです…」

「？？？」


不思議そうに首をかしげて、ソファーに寝転がるころちゃんのもとへと走っていくゆにちゃん(幼女)。どすんと鳩尾へと突っ込んで、ころちゃんが潰れたような声を出した。かわいそう。


「ちびうさー！！はやくすぱげってぃー！！」

さとみ「はぁ〜？？？」

るぅと「たしかゆにこちゃん、ミートソースの作り置きしてませんでした？」

ジェル「冷凍庫にあるで」

さとみ「おまえらなんで知っとんねん」


ぶつぶつ言いながらも、スパゲティの準備をはじめるさとみくん。作り置きしてるゆにちゃんGJ！

ゆにちゃん(幼女)は相変わらずころちゃんと遊んでる。むしろころちゃんで遊んでる。


莉犬「ねえなーくん」

ななもり「ん？」

莉犬「ゆにちゃん…ちゃんと元に戻るかなぁ」

ななもり「……大丈夫って信じるしかない、よね」

莉犬「そうだよなぁ…」


長くても24時間で戻るとは書いてたけど。でも、本当に戻るという確証はない。

もし、もしこのまま戻らなかったら──


さとみ「ゆ……A！できたけど」

「やったぁ！……あー！！せーかい！！すぱげってぃ！！」

ジェル「たんとお食べ」

さとみ「なんでおまえが偉そうなんだよwww」

るぅと「エプロンしようね」

ジェル「どっから持ってきたんそれ」

るぅと「そこの棚」

さとみ「あんのかよw」


　

＊4→←＊2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す