すとぷりの酒豪お姉さん5

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あの電話の態度がどうしても気になってしまって、りりちゃんとうまく接せられてる気がしない。自分の表情もどこかぎこちなくなってるような、


りり「なんかゆにこさん元気ないです？」

「へっ！？え、いや、そんなことは」

ジェル「生理？」

「おまえまじデリカシーねぇな」

ジェル「ネタやん……」

るぅと「ジェルくんサイテー」

ななもり「サイテー」

「当たってるからタチ悪い」

ジェル「シンプルにごめん」

りり「もー、ゆにこさんそんな怒んなくてもいいじゃないですかぁ！」

ジェル「そうよなぁ！」


ねーっと顔を見合わせるジェルくんとりりちゃん。

そんな怒んなくてもって、そんな怒ってないじゃん。ジェルくんのネタに対するネタじゃん、これ。


ななもり「いや、でも今のはまじでジェルくんが悪いw」

るぅと「ほんとだよwねーゆにこちゃん」

「ねー！2人してわたしのこと悪者にしちゃってさ〜ゆにこちゃん悲しいわ〜w」

ジェル「ぴえんぴえんw」

「うるせぇよwww」


あはは、と笑うりりちゃんに、もやもやが募っていく。

あーだめだ、またこれだ。
嫌な気持ちを振り払うように頭を振って、目の前のジョッキをぐいっと煽った。


　：


「……うﾞ〜〜…」

ジェル「ゆにちゃんがこんなんなるの珍しいな」

るぅと「大丈夫？」

「だいじょぶ…」

ななもり「お冷もっかい頼もうか」

りり「あ、はい！すみませーん」

「……ごめんね…」

ななもり「いいって、病み上がりで無理しすぎたのかも。気づかなくてごめんね」

「なーくんわるくない」

ジェル「平気？横んなる？」

「ううん、だいじょぶ…」

るぅと「ゆにこちゃん、お水きたよ」


頭がガンガンする。
いつもならこんなことにならないのに。病み上がりなのは自覚もあるし、今日はいつもよりお酒の量も少なかったし強いのだって飲んでないのに。

今日に限って、なんでこんな。

るぅちゃんに差し出されたお冷をちびちび飲んで、変わらないだるさに突っ伏した。最悪だ。


ジェル「まじで珍しい」

るぅと「ね…大丈夫かな。僕お酒飲むのちゃんと止めればよかった…」

ななもり「俺も…」

ジェル「自分でもセーブしてるっぽかったけどなぁ…」


テーブルに突っ伏すわたしの頭上で、3人が自分たちを責めるような会話をしている。わかってるのに、聞こえてるのに否定できない。違うよって言いたいのに。体も口も動かない。

そっと撫でてくる誰かの手が心地よくて、だんだんと意識が遠のいた。


　

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