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「……なーくん、」
「ん?」
「ごめんね、ほんとにごめん、」
「もー!だからぁ、こういうときはなんて言うの?」
「……ありがと」
「はい、よくできましたー」
「んん、子ども扱いすんなぁ……」
「泣きながら言われてもw」
よしよし、と頭を何度も撫でられる。
こんなことされるの、いつぶりだろう。わたしが撫でても撫でられることなんてなかったのに。
「ねえなーくん」
「んー?」
「あの〜……えっと、甘えてもいい、ん、だよね?」
「えっ!?うん!いいよ!!!」
「待ってなんでそんな嬉しそうなの」
「だってゆにちゃんがほんとに甘えてくれるなんて!」
「だって甘えていいって言ったじゃん」
「言った!!いいよ!!なにする!?」
「そのテンションやだw」
さっきまでの包容力に満ちた微笑みはなんだったんだ、ってくらい、今はキラッキラに輝いてる。
いやまあかわいいけども。
「なにする!?」
「……あー、あの、ね、」
「うん!」
「……ぎゅって、抱きしめてほし、うわっ!」
「そんな言いにくそうにするからなにかと思ったー!ハグくらいいつでもするのに!」
「……ん」
食い気味でぎゅうぎゅう抱きしめてくれるなーくん。その体温にホッとして、わたしもなーくんの背中に腕を回してぎゅっと抱きついた。
お酒飲んだテンションでみんなに抱きついたりとかはするけど、シラフじゃほとんどしないからなぁ。
なーくんにトントンと優しく背中を叩かれて、あれこれ寝かしつけ?って笑ってしまった。
「なーくん、もういいよ」
「え〜」
「着替えて寝室行こ?続きベッドでしてよ」
「え……ゆにちゃんそれって……」
「ジェルくんみたいなこと言わないでwww」
「あっはwwwひでぇwww」
「今日泊まってってくれるでしょ?」
「ふは、ゆにちゃんかわいい」
「うるさいよw」
なーくんがうちにあるスウェットに着替えて、2人で並んで歯磨きして、2人でベッドにごろんと転がる。
なーくんと2人でお泊まりとか久しぶりだなぁ。
「はいゆにちゃん、おいで」
「わーい」
「棒読みwww」
「ふふw」
なーくんがぎゅってしながら、また背中を優しくトントン叩いてくれる。
幸せだなぁって思ってるうちに睡魔さんが襲ってきて、いつのまにか眠っていた。
「おやすみ、ゆにちゃん」
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とりあえずこれでアンチ編終了です。
アンチは消えてないけどゆにこの精神は保たれた……微妙だけど書きたいこと書けたのでまあいいかな
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もも(プロフ) - ゆずさん» コメントありがとうございます!夜眠れてるようで安心しました…!(笑)手紙についていたものですが、作中で言及するのは…と思いしていませんでした。でもわかりにくかったですね;簡単に言えば、男性のアレです。○液です……気持ち悪いですよねごめんなさい;;; (2019年10月8日 10時) (レス) id: 4c734af3d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 結局手紙には何がついてたんですか??気になりすぎて夜しか眠れません (2019年10月7日 16時) (レス) id: a3af942d1f (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 吹雪蘭丸2さん» 待ってくださいかわいすぎて笑いましたwすみません。紛らわしいわたしが悪いんですほんとごめんなさい!しばしお待ちを……! (2019年6月25日 22時) (レス) id: 4c734af3d5 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 吹雪蘭丸2さん» ごめんなさい、前回のコメント気がつかなくて遅くなっちゃいました…!すみませんTTT絵描かれるんですね、すごいです……わたしも描けるようになりたい() リクエストの内容大丈夫でしたか?よかったですTTTありがとうございます好きです……またぜひ送ってください! (2019年6月25日 21時) (レス) id: 4c734af3d5 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪蘭丸2(プロフ) - 思いっきり間違えました。恥ずかしすぎる間違いをしました。ももさん、みつきさんすみませんでした。。うちがお題箱に書いたことと同じだったのでうちに返信したものだと思い込んでしまいました。恥ずい (2019年6月25日 21時) (レス) id: cab636fc5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2019年5月20日 9時