秘密主義のサブマネちゃん。 (ページ5)

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『…あ、違うの？そういうつもりで呼んだんじゃないんだ』

ならお酒飲まないから一人で飲んでもらって構わないって急に拗ねてるし。まぁ俺は明日OFFだしAが帰ったあと寝ればいいんだけど。

「じゃあせっかく買ってきたし一緒に飲めば」

『しょうたくんがお気に召してなさそうなので飲まない〜』

とか言って缶チューハイに手を伸ばして俺に持たせて乾杯してプシュ、と音をさせてあける。いい飲みっぷりだな、だなんて思ってる場合じゃないんだなこれが。

『これで私、今日はタクシーで帰るか泊まるかのどっちかになっちゃった』

「…勝手に泊まってけば」

『で、どーしたの今日』

何も無かったら私の事引っ張ってここまで連れてこないでしょ、ってアルコールが入ってるからなのか少し顔が赤いままニコニコして聞いてくるA。つられて飲んだお酒のせいなのか、今日の仕事のことをベラベラと話しちまった、柄でも無い。

仕事に対してどう思ってるとか、こうしていきたいとか、愚痴とか、飽きることなく肯定して受け止めてくれる、皆これにハマってんのかね。仕事柄そういうのを中々吐く場所ってある訳じゃないし。

一通り話終えると急に黙ったかと思えば抱きしめてヨシヨシとかされる始末、こいつほんとに怖い。偉い〜とか欲しかった言葉があった訳じゃないけど何となく気分が上がってきちゃって、2本目に手を伸ばした。