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「ね、ちゃんと聞いてる…?」



『…んっ、聞いてます』



「ほんとに聞いてた?じゃあさっき言ってたのもっかい俺に説明してよ」



『…ごめんなさい、聞いてなかった』



「もー悪い子だなぁ、そんな子にはお仕置だね」



そう言って俺は彼女に近づいて口付けしようとする。されると思ってなかったのか急に頬をあからめるAちゃん。



「なーんてね、ごめんね。じゃあ続けようか」



身長差で座ってても軽く上目遣いになるのがまた可愛い。よくなんでそんなに可愛くあざといのって聞かれるけど俺よりも全然あざといと思う。




「…あ、また聞いてなかったでしょ」



『えっ、きいてたよ!ちゃんと』



「ほんとに?怪しいなぁ〜」






そう言って今度はほんとにAちゃんの頬を撫で顔を近付けた。俺がいくらあざといとか可愛いって言われても、男だからね。そう言うとAちゃんは珍しく顔を赤くして照れてた。ほんとに可愛い。



『あべちゃん、ずるすぎる』



「今日はあべちゃんじゃなくて、亮平くんね」



『こんなにずるい亮平くんみたの、はじめて』



「ずるい俺はきらい?」



『ううん…きらいじゃないよ』



ありがと、と軽く口付けすると頬を膨らませてもう!なんて怒ってるけど照れ隠しなのがバレバレなの。Aちゃんに初めてを経験させちゃった、なーんてね。

作者より。→←*



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作者名:りんごあめ x他1人 | 作成日時:2022年9月23日 0時

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