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緑.
その日のドラマの収録を終えて、帰ろうとしていた時にたまたまAちゃんと会った。あっちは直ぐに俺に気付いてくれて小さく手を振ってくれた。
『あべちゃんお疲れ様!お仕事終わり?』
「そう、ドラマの収録終わったよ〜Aちゃんもお仕事?」
『うん、でももう終わって帰ろうと思ってたとこ!』
「じゃあ久しぶりに俺とちょっと話さない?最近全然話せなかったし」
『もちろんいいよ!じゃあ車出してくるからちょっと待っててね』
Aちゃんに家まで送って貰って部屋にあげる。いや、ほんとに久しぶりよ。
『最近は、なんの勉強してたの〜?』
「えっとね、…のことについて勉強してるの。あ、もう少し近付いたらノートみやすいかも」
手招きすると疑いもなく俺に寄ってくる彼女。いつもはここまでなんだけど今日は久しぶりに会えた嬉しさでまたちがうふうに接してみた。
『…あべちゃん、腰に手が当たってる』
「それで、今1番面白いのが…っていうのでさ」
『…あべちゃん、どしたの?』
いつもと違う俺に少し困惑してるAちゃん。もう少しだけこのままで居させてね、
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作者名:りんごあめ x他1人 | 作成日時:2022年9月23日 0時