秘密主義のサブマネちゃん。 (ページ3)

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「とりあえず、家まで来て」

『んー、はーい』

正直こいつが何考えてるのは俺には分からない、どうしてこんな役を買ってでたのかも、平然としてみんなと付き合っていられるのかも。秘密主義すぎて知ってるのが名前くらいで、そもそも本名なのかすらも怪しい、こんな奴がサブマネでいいのかって感じだし。

何を聞いても秘密、って言われるし年齢を聞いたら女性にそれを聞くのはタブーって言われるし。

車を家の近くの駐車場に止めてもらって家にあげる。もちろん、時間差で。その辺はアイツが1番気にしてる、迷惑をかけるのが嫌だとかなんだとか。

『え、家すごい綺麗だね』

「当たり前だろ」

『ほんとに何も買ってこなくてよかったの？今からなんか買ってこようか』

「ん、じゃあ適当に」

俺が行くって言うと人の家で待ってるの落ち着かないって言うから財布から札を出して託すと15分くらい1人で待っててよ、ってお子様扱いか、全く。でもAが俺より年齢が上なのか下なのか、はたまた同じなのか、どれにも見えて困るからその辺の距離感が難しい。本人はそこを気にしないで欲しいらしいけど。

帰ってくるまでに明後日の仕事についてチェックしようと思ってスマホ開くとすんごい通知なんだけど。うわ、やべぇって。ラウールなんかご乱心じゃん。たまたま繋がれてたグループ通話に間違えて参加しちゃったし、ぶちぎるか。