* ページ11
『ここにまた、晴れてる時にこれたらいいな。ちゃんと覚えておくね』
「そんときは、俺が運転してくよ」
『ダメダメ、私のお仕事だから。蓮くんには運転させられないよ?』
彼女は自身の存在が俺たちの仕事に影響が出ないように多分1番気にしてる。人一倍敏感というか、そりゃ俺たちだって気をつけてるけど。
『蓮くんはこの後、どうしたい?』
「いつも通り」
『ん、じゃあ車に戻ろ』
自然と俺の手に自分の手を絡めるAちゃんに未だにドキドキさせられる。仕事だ、って一線を引いてくるのに急にこういうことをしてくるから心臓に悪い。ちなみにいつも通りっていうのは、ご飯を食べてお酒を飲んで話したり映画見たりしてる。
「今日もAちゃん来ると思って食材は、冷蔵庫にいる」
『ほんとに用意周到というか…自分ではしないの?』
「俺はAちゃんが作ったのが食べたい」
『教えてあげるから今度私にも作ってよ』
「じゃあちゃんと練習しておくから、それまで俺たちのマネージャー、辞めないでね」
『やっぱり、今日の蓮くん変だよ』
たまには、甘えるのも悪くない。
608人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りんごあめ x他1人 | 作成日時:2022年9月23日 0時