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「薫く〜ん！」
「ムリ、こっち見んな」
二人三脚が無事終了し、お昼休憩。
薫はあの後一切私と目を合わせようとせず、喋りかけても「ムリ」「黙れ」「うるさい」しか言わなくなってしまった。なんだよ！そんな気まずい感じにしないでよ！
正直私だってかなり恥ずかしかった。
そりゃあもう顔から炎が出るんじゃないかってくらいには。でもほら、私たちって幼馴染じゃん。変に恥ずかしがる方が逆におかしいっていうか、もっと恥ずかしくなるって言うか……。
「こっち向いてよ！」
「お前な……！」
ぐっと腕を引くと、やっと薫の顔が見えた。
やっと向いてくれたね、とからかうみたいに言うと、流石に機嫌を損ねてしまったらしい。眉間に思い切りしわを寄せて「来い」と私の腕を引いてそのまま人気の少ない校舎裏まで連れていかれる。えっなにこれボコられるの？
「顔だけは勘弁してください……」
「はあ？何言ってんの」
薫はより一層眉間のしわを深くして、私を睨みつける。
なに、本当に怖いんだけど！
どうしたの、と聞こうとした瞬間、薫の手が私の後頭部を掴んだ。「え」と声が漏れる。ぐいっと引き寄せられてバランスを崩し、薫の方に倒れこんでしまった。
「かおる、ッ、んっ……っな、なにして…！」
「…………その顔やめろよ」
その顔ってどの顔のこと、なんて聞く心の余裕はなかった。
突然視界が真っ暗になったと思ったら、あの時と同じ感触を再び唇で感じ、私は思わず薫の胸を押し返す。だけどもちろんピクリともしなくて、むしろまたぐっと距離を詰められた。心臓が痛い。バクバクする。すぐそこに薫の顔があって、どこを見たらいいのか分からない。
「な……、なんで……？」
「Aばっか余裕そうでムカついたから」
「そ、そんな理由で人のファーストキスを…！」
「えっファーストキス？」
しまった、と思った時にはもう遅かった。口をばっと抑えて薫を睨みつけるけど、もちろん彼の耳は私の失言をばっちり聞いてしまっている。
「……ニヤニヤしないでくれます！？」
「いや、……ごめんちょっと、嬉しくて、……こっち見ないで今」
「はあ？どんだけ私に嫌がらせしたいの！？性格悪すぎる！」
腹いせに薫の足を踏みつけてやろうと思ったけど、サッカー部だからやめておいた。誰か私を褒めてほしい。
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MONO(プロフ) - kubo......さん» ありがとうございます！🥹久保選手も登場させる予定なので、気長にお待ちいただけると幸いです！☺️🫶🏻 (2022年12月15日 1時) (
レス) id: 5624c1bc78 (このIDを非表示/違反報告)
kubo...... - 久保選手が好きなのですが、お話を読ませて頂いて、伊東純也選手にも惹かれました！カッコイイです！ (2022年12月15日 0時) (レス) id: ab23184136 (このIDを非表示/違反報告)
MONO(プロフ) - 翡翠さん» 初めまして！コメントありがとうございます！☺️🫶🏻わ〜！ラブコメ大好きなので、そう言っていただけるととっても嬉しいです！🥲❤️🔥後輩ポジから…！じわじわ男見せていってほしいですよね！笑 (2022年12月14日 20時) (レス) id: 5624c1bc78 (このIDを非表示/違反報告)
MONO(プロフ) - 優碧さん» 初めまして！いつもありがとうございます！☺️❤️🔥わ〜！めちゃくちゃ素敵です！ぜひぜひ書かせていただきたいです！😭🫶🏻素敵なリクエストありがとうございます！気長にお待ちください！🙆 (2022年12月14日 20時) (レス) id: 5624c1bc78 (このIDを非表示/違反報告)
MONO(プロフ) - luwaさん» コメントありがとうございます！素敵なリクエストだったので、すぐに書きたくなってしまいました！😭💖また何かありましたらお待ちしております☺️❤️🔥🫶🏻 (2022年12月14日 20時) (レス) id: 5624c1bc78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MONO | 作成日時：2022年12月9日 22時
