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「はあ！話したらすっきりしました！」
泣きすぎて赤くなった目元を隠そうともせず、Aはいつも通りの明るい声を出した。きっとまだ完全に吹っ切れたわけではないんだろうけど、先ほどまでに比べたら表情が晴れたように感じる。
「その女子にはさ、俺の方から言っとくよ」
「えっダメですよ！絶対！」
「なんでよ、だってAとずっとこのままなんて俺いやだし」
いやあ、とAは少し渋った顔をして、「やっぱり大丈夫です、自分でなんとかしたいんです」と言った。Aがそういうのなら、俺がこれ以上口出しすることはできない。
「話してみます、あの子たちと」
「は？いやちょっと待ってガチで言ってる？」
「きっと根っから悪い子ってわけじゃないと思うので」
開いた口が塞がらない。
自分に対して酷いことを言ってきた女を、庇う必要なんてどこにもない。でもAはきっとそんなつもり全くなくて、心の底からそう思っているんだろうな、っていう顔をしていた。どこまでお人好しなんだろう。
「なんかあったら絶対言って」
「もう純也先輩に隠し事はしません！」
そう言ったAの笑顔はもういつも通りで、俺はホッとした。もう絶対、絶対にAを一人で泣かせたりしない。
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「あ、あの！話を、聞いてほしくて！」
声が震えている。怖い。あの時よりずっと、ずっと怖い。自分の想いを言葉にするのって、こんなに難しいことだったんだ。
はあ？と私を睨みつけてくる女の子たちの目を、この前はまっすぐ見れなかった。だけど今度はちゃんと見よう。ちゃんと見て、ちゃんと向き合おう。
私が話している間、彼女たちは何も言わなかった。ただ黙って私の前に立っていた。伝わってるかな、言いたいこと。変じゃないかな。分かってもらえるかな。
ぐっと目頭が熱くなる。だけど今日は絶対に泣かない。
「────だから、！私、マネージャー、やめません」
これが全部だ。私はマネージャーをやめない。入った動機がどんなものであったとしても、部員のみんなが大好きで、サッカーが大好きなこの気持ちは嘘じゃないから。
「……あっそ、勝手にしなよ」
そう言った女の子は呆れたような顔をして私に背を向けた。
「あと、ごめん。少し誤解してた、アンタのこと」
頑張りなよ、なんて言ってそそくさとその場を後にした彼女たちの背中を見つめ、私はしばらくそこに立っていた。
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MONO(プロフ) - kubo......さん» ありがとうございます！🥹久保選手も登場させる予定なので、気長にお待ちいただけると幸いです！☺️🫶🏻 (2022年12月15日 1時) (
レス) id: 5624c1bc78 (このIDを非表示/違反報告)
kubo...... - 久保選手が好きなのですが、お話を読ませて頂いて、伊東純也選手にも惹かれました！カッコイイです！ (2022年12月15日 0時) (レス) id: ab23184136 (このIDを非表示/違反報告)
MONO(プロフ) - 翡翠さん» 初めまして！コメントありがとうございます！☺️🫶🏻わ〜！ラブコメ大好きなので、そう言っていただけるととっても嬉しいです！🥲❤️🔥後輩ポジから…！じわじわ男見せていってほしいですよね！笑 (2022年12月14日 20時) (レス) id: 5624c1bc78 (このIDを非表示/違反報告)
MONO(プロフ) - 優碧さん» 初めまして！いつもありがとうございます！☺️❤️🔥わ〜！めちゃくちゃ素敵です！ぜひぜひ書かせていただきたいです！😭🫶🏻素敵なリクエストありがとうございます！気長にお待ちください！🙆 (2022年12月14日 20時) (レス) id: 5624c1bc78 (このIDを非表示/違反報告)
MONO(プロフ) - luwaさん» コメントありがとうございます！素敵なリクエストだったので、すぐに書きたくなってしまいました！😭💖また何かありましたらお待ちしております☺️❤️🔥🫶🏻 (2022年12月14日 20時) (レス) id: 5624c1bc78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MONO | 作成日時：2022年12月9日 22時
