【SVT】ヌナは統括副リーダー (ページ16)

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アユクデ事件簿⑤ ページ16

暫くしてミンギュが「ヌナ一人にしてごめん」と謝りに来た。
「ミンギュは優しい子だね。ヌナはお友達と二人きりで楽しく話して欲しかっただけだよー」

MG「ジョングギもヌナと話したがってたよ？」

「ほんと？でも…」

MG「ヌナはまだあの時のこと気にしてる？？」

ハニと同じ質問だ…

あの時のことと云うのは、初めてアユクデに出場した時の話。

メンバーの友人に挨拶されたので笑顔で自己紹介をして回った。その後も共演したことのある先輩男性グループとも挨拶をして話した。
会話中、先輩たちと思ってた以上に盛り上がってしまい楽しくてつい話し込んでしまった…

その後も他のアイドルから話しかけられては笑顔で挨拶し続けた。その様子を見ていたファン達からは「SEVENTEENのAは男好き」と言われた。

観覧席を歩けば、私がさっきまで話していた先輩グループのファンから「◯◯に近づくな！」「ベタベタするな！」「ブス」と批判する声や暴言が飛んできた

その後、caratが居る応援席に行っても白い目で見られ、その日どうやって帰ったかも覚えて居ない位ショックだった。
ファンの信頼を失うような軽率な行動を取ってしまったのだと深く反省した。

暫くの間、私の行動は話題となり批判を受け続けた。
それ以来、必要最低限メンバー以外のアイドルとは会話もしないし自分から近づくことも辞めた。
メンバー以外のアイドルが沢山居る現場では携帯を持ち歩かなくなった。そうすれば、連絡先を交換しなくて済むから

過去にこの一件があったからこそ、同業者が居る現場は特に気を遣う。運動会は正直トラウマ

MG「ヌナは悪く無いんだよ。ヌナだって友達欲しいでしょ？」

「ううん、ミンギュやメンバーがいれば十分だよ」

MG「もう！嬉しいけど…僕はヌナにもっと沢山笑っていて欲しいと思ってるんだよ」

「うん、ミンギュありがとう」
ミンギュに感謝の意味を込めて肩を叩く
納得いかないような顔してるけど…

私は自分で決めたんだ。

自分の行いでメンバーに迷惑をかけたく無い。

caratにも悲しい思いをさせたく無い。

だから決めた。

「ミンギュ、もう閉会式始まるから一緒に行こう？」
手を差し出せばニコニコしながら手を繋いで列に並ぶ。閉会式が終わって最後までミンギュにエスコートしてもらって無事今年のアユクデは終了する事ができた。