某村煩悩集

《学パロ》ピンク白 - 首をしめる ページ39

こちらリクエストのメリバピンク白になっております。謎時空学パロです。
設定はいい感じなんですがそれをうまく活かしきれてない感…勿体無い。
元々ピンクさん視点も書く予定だったので少し短めです。ピンクさん視点はいつか書きます…いつか…

———

いつからだったか、私は死神と呼ばれるようになった。
私に深く関わった者はみんな事故に巻き込まれたりして、最悪死んでしまう。最初は少し揶揄われるだけだったし、元々自分は不幸体質な方だと自覚していた為そう気にしていなかった、のだが…

「なあ、またあいつに近づいたやつ…」
「またなの…？」

ざわざわ、周囲の声の間を縫って聞こえてくる声。思わず瞳を、顔を伏せて耳を塞ぐ。塞いでも塞いでも私を責める声は聞こえてきて、視界が滲む。違う、私のせいじゃない。——いや、私のせい？私がみんなと関わるから？私が、私が——
どんどんと悪い方へ思考が引き摺り込まれていく私の目の前に、救世主が現れた。

「気にしなくて大丈夫ですって」

すとん、と目線に合わせてしゃがみ込んだのはぐさおさん。私の噂を聞いても未だ友達でいてくれる、優しい人。

「だって所詮は噂でしょ？何をみぞれさんが気に病む必要があるんですか！」

そう言ってぐさおさんはちらりと噂話をする集団の方に目を遣り、私の肩を抱き寄せた。…気遣ってくれてる。これは私の問題なのにな。本当に、優しい人。

「…ありがとうございます、ぐさおさん」

ああ、私には彼女しかいない。

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