緑ローズ - 酒は飲んでも飲まれるな ページ35
リクエストの酒に飲まれちゃう緑ローズのお話です。
若干リバっぽい雰囲気を漂わせてるので苦手な方そっ閉じ。
R-14くらいかな〜〜!!って感じの表現が少し。苦手な方そっ閉じ。
———
——あれ、なにしてたんだっけな。
視界がぼやけてよく見えないが、目の前にはウパさんがいる。どうやら自分が押し倒しているらしい。…なんで?
色々と思い出すために薄霧が立ち込める朧げな記憶の中を探ることとした。
「ラテさんラテさーん、実は今日…いい酒が手に入ってしまってですねえ…」
コソッと私に耳打ちしてくるのは某両生類、ウパさんだ。よかったら家で飲みません?と提案してくる。当然断る理由もないので…
「つまみも用意してくださいよ」
「なんて人任せな…ま、いいですけど…」
留保つきながらも承知してくれる。私を呼ぶならそれくらい用意しろってことですよ。
それで…ウパさんの家に行って——
「ちょっと、ラテさんってば…!」
前の出来事を想起していると、目の前の人影がもぞもぞと身じろぎし始めた。
多少澄んだ視界には真っ赤に頬を染めたウパさんが映っていて、ああそっかと一人納得する。いつも私からウパさんに迫ることは少ない。慣れていないのだ、こういう状況に。
周りにも目を遣るとまあまあそこそこ結構……な本数の瓶が転がっていて、ああ、飲みすぎてこうなってしまったのかとやけに冷静な脳が理解する。
「聞いてるんですかラテさ…ッ!」
「うるさいですねえ…」
いつもやられてばかりじゃなんか癪だし、せっかくだからこの際に仕返ししてやることにしよう。
抗議の声を上げようとしたウパさんの言葉を遮り、ずいっと顔を近づける。互いの呼吸が混ざってどちらのものかわからなくなるほどで、戸惑ってるような、期待を孕んでいるような視線をこちらに向けるウパさんがちょっと可愛い。ちょっとね。
「…っふ、期待しました?」
「…はぁ〜〜???してないが??なんなのさっきから??」
いつもの調子を取り戻そうとしているのか、震える声で抵抗してくるウパさん。このまま不意打ちでその喧しい口塞いでやってもいいけど…
「弱点どこですかウパさん」
「わざわざ言われて弱点晒す馬鹿はいませんよ!!てか質問に答えてください!!」
「あー…私は醤油派ですよ」
「目玉焼きにかけるなら醤油か塩かの話じゃないです!!」
「いや、好きな調味料ランキング第3位の話してました」
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おとうふさん(プロフ) - 非ログの洗剤さん» 了解です!私もシチュ指定してなかった(てか思いつかなかった)ので全然大丈夫です。いくらでも待ちますので〜 (2022年12月4日 17時) (レス) id: b48d62d9e1 (このIDを非表示/違反報告)
非ログの洗剤 - おとうふさんさん» ちょっとシチュエーションがあまりにも浮かばないのでリク遅くなるかもです…! (2022年12月4日 5時) (レス) id: f4ac54675a (このIDを非表示/違反報告)
非ログの洗剤 - おとうふさんさん» リク&感想ありがとうございます!飲み物に何か仕込んでる系は自分の性癖であり十八番ですからね…!!お褒めいただき嬉しいです!!リクも書かせていただきます〜 (2022年12月1日 21時) (レス) id: f4ac54675a (このIDを非表示/違反報告)
おとうふさん(プロフ) - あと、リクエストです!ちょ、この前の「狂気に呑まれる」の黄緑さんのヤンデレがほんとにドストライクだったんであれの続き、みたいな感じがみたいです。細かい設定とかはないんですがお願いできますか? (2022年12月1日 21時) (レス) id: b48d62d9e1 (このIDを非表示/違反報告)
おとうふさん(プロフ) - え、あぁ、おぉ(?)え、ちょなんですか?!私最後までお茶コンビがお茶会してほのぼの〜で終わると思ってたのに!思ってたのに!急なヤンデレみたいなやつぶっ込んできてぇ!大好きですよぉ〜!(情緒不安定ですみません)もぉ、ほんとに、ありがとうございます…! (2022年12月1日 21時) (レス) @page45 id: b48d62d9e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:賞味期限切れの洗剤 | 作成日時:2022年6月8日 15時