某村煩悩集

タン視点⑶ ページ27

まさかのタン視点の方が長くなったので次に続きます。

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今日はなんだか眠れなくてブルーライトを浴びに浴びていたところ、天啓(ドカ食い気絶)が降りてきた。それを実行しようと思った私は早速キッチンへ向かい、何やら大荷物を抱えたiemonさんを見かけた。
確かそんな流れだった気がする。

「…なんです？それ」

若干期待を抑えきれていない声色で問えば、iemonさんは困った顔をして答えた。

「子守りっすよ」

ああ、なるほど。大方隣の部屋だからってヒナさんに何かしら頼まれた、そんなところだろう。…楽しそうなことしてるじゃないですか！

「私も混ぜてくださいよ〜」
「ご自由に」

一見素気ない返事だが、「助かった」と顔に出てしまっている。まあ子供の扱い下手そうだもんなiemonさん。女児なんてもってのほかだよなあ。

「わーいやったあ！私もなんか持ってきますね」

無邪気に返事しては冷蔵庫に手をかける。…ヒナさんと食べるにしては甘いお菓子(チョコレートやキャンディなど)が足りていない気がする。そう思って酒と甘いお菓子を抱えてキッチンを後にした。

・・・

「…あれ、めめさんじゃないですか？」
「こんな夜中にお菓子持ってどうしたんです？」
「ちょっと楽しそうですけどそんなんに構ってないでさっさとトイレ行きましょうよ！いい大人な私が粗相してもいいんですか！」
「いいですよ。それ持ちネタにします」

道中で出会ったのはメテヲさん、ラテさん、ウパさん、八幡さんだ。そういえば今夜は四人で遊ぶって言ってたっけな。

「iemonさんが楽しそーなことしてたから私も混ぜてもらったんです。…多分ヒナさんの部屋でやるんじゃないですかね。」

何を、は言わない。私だって教えてもらってないし、適当なこと吹き込むのも気が引けるし。
四人は顔を見合わせて、少しした後キラキラと輝く瞳をこちらに向けてきた。

「しょうがないなあ、行ってあげよう」
「三人じゃ寂しいでしょうしね！」
「なんならみんな誘いましょうか！」
「じゃあそういうことなので！部屋戻って準備しましょうか！」
「トイレは！？」

騒ぎながらトイレとは逆の方向へ去って行く四人を暫く見つめ、ヒナさんの部屋を目指してお菓子運びを再開した。

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