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教室にいると女の子たちの目が痛いので、さりげなく「他のところで食べましょうか」と促すと、「そうだね」と言ってわたしのお弁当箱を奪い取ってしまった。
『あっ』
「返してほしけりゃ着いてきな〜」
ぴょこぴょこ跳ねるジョンデ先輩の明るい髪が眩しい。そんなに速い速度で歩いているわけではないのに、とても儚く感じて、追いつけない感じがして、早足で追いかける。
『ジョンデ先輩、屋上は鍵閉まってるから無理ですよ…』
「ん〜？」
ガチャリ。
『え、あああ、開いた！？』
「Aって、いいリアクションするよね」
さ、食べよ！と床に座り込むジョンデ先輩につられて、わたしも床に座り込もうとする。
「あ、待って。スカート汚れちゃうよ」
俺のタオル敷いて。とタオルを渡されるが、めっそうもない！と押し返す。先輩のタオルをわたしの尻の下に？！そんなことをした日には打ち首火あぶり晒し刑間違いなしだ。
「敷かなきゃイタズラするよ」
『い、イタズラ？』
「イタズラ。」
『い、いいですよ！何でもかかってこい！です！』
「ふぅん」
不意にグイッと距離を詰められて、息が止まる。ジョンデ先輩の端正な顔が目と鼻の先まで来ていて。真っ直ぐな目はわたしの全てを見透かしてしまっているようだ。
「ふぅ」
ゾワゾワゾワゾワ
『☆〆@&?!?〜〜っ！！いいい今、何を！！！！？？？』
「あっ、くすぐったかった？耳に息吹きかけたんだけど。あはは、やっぱりいいリアクション」
耳に、息吹きかけ、って、え！？
こんなもの人類全員お手上げだろう！
何だその「してやったり」な顔は！
ずるいずるいずるい……！！
「顔真っ赤〜〜！！A知ってる？Aの耳っていつも顔より真っ赤になるんだよ。しかも耳おっきいから、丸見え」
『え、うそ。は、はずかしいです…』
「かわいい」
"か わ い い "
『…………！！』
「あっ、沸騰しちゃった」
『は、半径1メートル近づかないでください！！心臓が！持ちません！』
後ろにあとずさるとそれを横目で見たジョンデ先輩が、目を細めて、
「ここまでは？」
と手を伸ばしてくる。
『だ、ダメです』
「あはっ、半径1メートル超えちゃった」
『ダメですダメです！！』
「超えたらどうするの？」
『噛みますよ！』
「何それ！！犬みたい！！」
わたしの作ったテリトリーをたやすく踏み越えて、楽しそうにわたしの頭をワシャワシャと両手で撫でるジョンデ先輩。
この先輩、わたしを殺しに来てる。
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はな(プロフ) - すごく素敵なお話でした！ (2017年3月27日 6時) (
レス) id: d0f5a1909d (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 終わっちゃったー(T ^ T)と思ってたら、第2章があるんですか！！めっちゃ楽しみにしてます(●´ω｀●) (2016年9月20日 5時) (レス) id: 2f3c87829d (このIDを非表示/違反報告)
Saki(プロフ) - 今日見つけて一気に読んじゃいました！続編楽しみにしています（≧∇≦） (2016年9月10日 0時) (レス) id: 972655b531 (このIDを非表示/違反報告)
miumiu＊(プロフ) - うわぁ！セフンの番外編、とても楽しみにしてます！！ (2016年9月6日 23時) (レス) id: a7167be795 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - こんにちは！連載お疲れ様でした！最終回がすごく良かったです（ ; ; ）続編楽しみにしています！ (2016年9月6日 2時) (レス) id: e1b9d5ab53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かえる | 作成日時：2016年8月18日 16時
