脇役オセフン�� ページ44
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Aは知ってるのだろうか？
ジョンデヒョンは昔は、僕を叱れないぐらいには遊び人だったってこと。
優しい顔してエゲツない人だな、ってその時は思ってたのに。
Aに色気がないから？
自分に自信がないから？
…きっとそのどちらでもない
気づいてたよ。知り合って間もない僕の出席率とか、課題提出とかお母さんみたいにお節介に気にしてくれる君が、いい奴なんだろうなってことぐらい。
「随分大事にされてるんだね」なんて、言わないけど。
みんなから無償で愛されてる君が羨ましかっただけだよ。
『うぅ、っ、ひっ、うぇ』
「なんでまた泣き出すの…」
『じ、ジョンデ先輩という人がいながら、ひっ、唇をぉ』
「……」
泣かしてやりたいって思ってたのに、いざ泣かれるとどうしたらいいのかわからない。
すっかりも日も暮れ始めていて、最終下校時刻をアナウンスが告げた。
「なんでジョンデヒョンなの？」
『え？』
「好きな人がいる男を好きでい続けるなんて、勝率の低いことよくやったな、って」
『なんだろう…勝率がどうとかじゃなくて…ただ好きで、みたいな』
「それって相手を一途に想ってる自分が好きなだけじゃないの？」
『それは、そうなのかも。そんな自分に自信を持てたから、ずっと好きでい続けられたのかも』
「もし、ジョンデヒョンがヌナを選んでたら、それでも相手が幸せならって引けたの？」
"セフン、父さんね、母さんがそれで幸せならそれでいいかなって思ったんだよ"
『…1回だけね、先輩が幸せならそれでいいって引いたんだ』
「……」
『でもすぐ後悔した！わたしは大丈夫！行けジョンデ先輩！…なんて考えてたけど無理だった…』
僕の周り集まってくる女たちの言葉は難解だ。
「身体だけでいいよ」
「なんでわかってくれないの」
「結局セフンは子供のままなんだよ」
「わたしのこと一瞬でも好きだったことあった？」
勝手に自己完結して、決めつけて。
格好つけて、自分で引き際見つけて。
僕のことが好きだって言ったけど、本当に僕が好きだった？
勝手に上っ面だけ汲み取ったつもりで、寄ってきて、結局「わたしたちもう終わりね」って意味わかんないよ。
ねぇ、A。僕、恋愛なんてままごとのようなものだって思うんだよ。
でも恋人じゃない男にキスされたぐらいで、大泣きして、自分を責めちゃう君のこと、ほんの少しだけかわいいな、って思ったよ。
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はな(プロフ) - すごく素敵なお話でした！ (2017年3月27日 6時) (
レス) id: d0f5a1909d (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 終わっちゃったー(T ^ T)と思ってたら、第2章があるんですか！！めっちゃ楽しみにしてます(●´ω｀●) (2016年9月20日 5時) (レス) id: 2f3c87829d (このIDを非表示/違反報告)
Saki(プロフ) - 今日見つけて一気に読んじゃいました！続編楽しみにしています（≧∇≦） (2016年9月10日 0時) (レス) id: 972655b531 (このIDを非表示/違反報告)
miumiu＊(プロフ) - うわぁ！セフンの番外編、とても楽しみにしてます！！ (2016年9月6日 23時) (レス) id: a7167be795 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - こんにちは！連載お疲れ様でした！最終回がすごく良かったです（ ; ; ）続編楽しみにしています！ (2016年9月6日 2時) (レス) id: e1b9d5ab53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かえる | 作成日時：2016年8月18日 16時
