脇役オセフン�� ページ41
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Aは不思議な子だ。
一昨日、すっかり喉も治ったのか、済んだ声色で面と向かって「結局何が言いたかったの？」と真顔で聞かれた。思わず面食らったが、いつもの調子で「別に。どうやってジョンデ先輩を手に入れたのか知りたかっただけ」と笑顔で答えた。
しばらく考えるようなそぶりの後、
『がんばりました！』
と自分の腕をパァン！と叩きドヤ顔をしてみせるAに、笑顔が引きつったのはいうまでもない。
おかしな子。
今も先生が黒板に向かって字を書いているのをいいことに、机の下に携帯を忍ばせて、せわしなく手を動かしている。
「ねぇ」
上半身を少し倒して声をかけると「喋りかけるんじゃあねぇ」とゴ◯ゴ13のような顔で睨まれた。
再び前を向いたAの背中を叩いて、耳元に顔を近づける
「ジョンデヒョンのどこが好き？」
『全部。以上。』
「話広げてよ」
『今忙しいの、ジョンデ先輩のT◯itter追いかけるのに必死なの。わかる？この乙女心』
「気持ち悪いね」
『先生〜ぇ！オ・セフンくんがぁ、授業妨害してきまぁ〜す(裏声)』
「Aもセフンも後で反省文なー」
『なぜ！？』
「知ってた？教卓からAの席丸見えだよ」
『なっ！？』
「ばーか」
「はぁあ、Aのせいだ」
『ワタシ、オマエ、ヨビステ、ユルシテナイ、OK？』
「はははっ」
『はははじゃねーよ！』
「いいからさっさと反省文書きなよ」
呆れたように僕たちをみるテミニヒョン。ジョンイニヒョンは既に夢の世界に飛び立っている。
『休み時間はジョンデ先輩のLINEを読み返す時間なのに！』
「Aってキモいよね」
『なんだとこの歩く彫刻品！？』
「A！それ！褒めてるから！それとさっさと手を動かしてふたりとも！」
感情の起伏の激しい人間は苦手だ。
何をそんな熱り立つことがあるのか。
言われたことに1から100まで答えてたらキリがないとわからないのかな？
「僕この人苦手、テミニヒョン」
「そう？なんだかんだで息ぴったりだと思うよ？」
『テミンの頭がバグっちゃったみたい…』
「……」
『いたたたた痛いですすいません、ほっぺつねらなひで』
まさに宇宙人
きっと僕がそう思うのは、本能的に恐れてるからだ。
だってまるで僕とは正反対
あまりにもかけ離れた存在
夢に、愛に、希望に溢れてて、
自分の感情を相手に、周りに訴えることのできる人間
愛されるべく愛されてきた人間。
ああ、苦手だ。
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はな(プロフ) - すごく素敵なお話でした！ (2017年3月27日 6時) (
レス) id: d0f5a1909d (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 終わっちゃったー(T ^ T)と思ってたら、第2章があるんですか！！めっちゃ楽しみにしてます(●´ω｀●) (2016年9月20日 5時) (レス) id: 2f3c87829d (このIDを非表示/違反報告)
Saki(プロフ) - 今日見つけて一気に読んじゃいました！続編楽しみにしています（≧∇≦） (2016年9月10日 0時) (レス) id: 972655b531 (このIDを非表示/違反報告)
miumiu＊(プロフ) - うわぁ！セフンの番外編、とても楽しみにしてます！！ (2016年9月6日 23時) (レス) id: a7167be795 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - こんにちは！連載お疲れ様でした！最終回がすごく良かったです（ ; ; ）続編楽しみにしています！ (2016年9月6日 2時) (レス) id: e1b9d5ab53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かえる | 作成日時：2016年8月18日 16時
