05 ページ5
.
これはどういう状況なのだろうか。
「おはよ〜」
あっちぃ〜と言いながらカッターシャツの襟元をパタパタさせるジョンデ先輩。さ、鎖骨が見える。眼福です。いい朝の始まりです…じゃなくて！
『なななな、なんでわたしの家の前にいるんですか』
「ん〜？だって今日から期限付きなわけだけどAは俺の彼女なワケだし。彼氏がおうちに迎えに来ちゃダメなんですかー？」
『いや、いいです！ありがとうございます！』
「朝から元気だなぁAは」
俺の彼女………俺の、彼女…
夢から覚めろA、さっき見た油田を掘り起こした夢といっしょ！これもいつかは冷める夢！！
そして気合をいれろA！夢を覚ましたくないのなら、ただ努力するのみ！！
『てかなんで私の家知ってるんですか？ジョンデ先輩』
「んん〜、ほら、昨日気づいたんだけど、俺、Aのお兄さんによくお世話になってるから…と、とりあえずなんか強い視線を感じるから行こうか…」
スタスタと歩き出したジョンデ先輩の後ろを追いかける。
『あ、あの！ジョンデ先輩！』
「ん？」
『ジョンデ先輩の好みの女性とは！？』
「…ふはっ！！ど直球かよ〜！お腹痛いよもう〜〜！！」
『もう少しオブラートに包みたかったのはやまやまですが！』
「好みねぇ、…瞳が綺麗な人かなぁ」
『瞳？』
「瞳」
『わたしは綺麗ですか？』
グイッと詰め寄ると退け反られた。
「…純粋な目だとは思うけど」
『ちちち、近いですジョンデ先輩！』
「君が寄せきたんですけど！？(笑)」
朝からイケメンの顔のアップはキツイ。湯気が出そうなほど赤くなった顔を冷ましているわたしの横で、ジョンデ先輩が近所迷惑にならないように口を押さえて笑い声を殺していた。…ば、馬鹿にされてる。
「はいはい〜〜(笑)かわいいかわいい〜〜(笑)たのしいわ〜〜(笑)」
『わたしは緊張で楽しくありません！』
「素直かよ！！」
またブハッと吹き出すジョンデ先輩。ジョンデ先輩は意地悪な上に笑上戸だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1499人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はな(プロフ) - すごく素敵なお話でした！ (2017年3月27日 6時) (
レス) id: d0f5a1909d (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 終わっちゃったー(T ^ T)と思ってたら、第2章があるんですか！！めっちゃ楽しみにしてます(●´ω｀●) (2016年9月20日 5時) (レス) id: 2f3c87829d (このIDを非表示/違反報告)
Saki(プロフ) - 今日見つけて一気に読んじゃいました！続編楽しみにしています（≧∇≦） (2016年9月10日 0時) (レス) id: 972655b531 (このIDを非表示/違反報告)
miumiu＊(プロフ) - うわぁ！セフンの番外編、とても楽しみにしてます！！ (2016年9月6日 23時) (レス) id: a7167be795 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - こんにちは！連載お疲れ様でした！最終回がすごく良かったです（ ; ; ）続編楽しみにしています！ (2016年9月6日 2時) (レス) id: e1b9d5ab53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かえる | 作成日時：2016年8月18日 16時
