脇役オセフン�� ページ40
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過度な期待をしてたわけでもないけど。
Aは至って普通の女の子だった。
かわいいけど、年相応のどこにでもいるような子。
『お"ばよ"う"』
「ちょ、Aちゃんどうしたのその声！！」
「新学期早々インフルエンザなんて最早ネタでしかないんだけど」
やつれきったAちゃんをカメラで鬼のように連写するテミニヒョンと、呆れたように笑うジョンイニヒョン。そんなふたりを呆れたような目で見つめ「うるざい」とこれまた枯れた声を返すAちゃん。
なにこの新しい地獄。
「あー、A。こいつセフン。サボりがちだからお前見張ってやって」
『ばじめまじで』
「あははっ！Aちゃん最高！もはや機械音だよAちゃん！」
「なにその声…ふはっ！」
『ぶだりどもぎらい』
「「ははははははは！！」」
肩を組んでくるテミニヒョンの腕を払いのけ、すぐさまイヤフォンを取り出して自分の世界に入ろうとするAちゃんの手を掴む。
驚いたように此方を見つめるその瞳に人のいい笑みを浮かべる。
「どうやって、ジョンデヒョンを落としたの？」
途端に周りの空気が2°Cぐらい下がった気がする。床を転げ回っていた二人もピタリと笑いを止めた。
「いや、純粋にあの『一途な』ジョンデヒョンの心をどうやって動かしたのかなって」
「お前な…」
「だってそうでしょ、ていうか、僕に知る権利があってもおかしくないでしょ？
だって僕のヒョンが…「やめとけって」
ああ、可哀想に。俯いちゃったよ。
自分でも意地が悪いなぁ、なんて思うけど、笑いが止まんないよ。
ジョンデヒョンもさ、結局は身近なところに落ち着いたってことじゃないの？
どんな奴も詭弁語ったって所詮ただの男と女で猿と猿でしょ。
さぁ、どうでる？
泣く？
それとも怒る？
もしかしたら教室飛び出しちゃうかも？
そしたら僕がジョンイニヒョンに殴られちゃうんだろうなぁ。
見せてよ、その本性を。
すると、彼女はおもむろに携帯に何かを打ち込み−−−−…僕に見せた。
『ごめんなさい、反論したいんですけど声がこの状態なので後日でいいですか？すごく悔しいので(怒)』
「は？」
「「………っははははは！！A最高！」」
いかにも不機嫌を前面に出すAちゃん。
力が抜けて床を這いずりまわるテミニヒョンとジョンイニヒョン。
数時間前の僕へ。
僕今宇宙人と対峙してるかもしれない。
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はな(プロフ) - すごく素敵なお話でした！ (2017年3月27日 6時) (
レス) id: d0f5a1909d (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 終わっちゃったー(T ^ T)と思ってたら、第2章があるんですか！！めっちゃ楽しみにしてます(●´ω｀●) (2016年9月20日 5時) (レス) id: 2f3c87829d (このIDを非表示/違反報告)
Saki(プロフ) - 今日見つけて一気に読んじゃいました！続編楽しみにしています（≧∇≦） (2016年9月10日 0時) (レス) id: 972655b531 (このIDを非表示/違反報告)
miumiu＊(プロフ) - うわぁ！セフンの番外編、とても楽しみにしてます！！ (2016年9月6日 23時) (レス) id: a7167be795 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - こんにちは！連載お疲れ様でした！最終回がすごく良かったです（ ; ; ）続編楽しみにしています！ (2016年9月6日 2時) (レス) id: e1b9d5ab53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かえる | 作成日時：2016年8月18日 16時
