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目覚ましが鳴る前に目が覚めるなんて、一体いつぶりだろう。
カーテンの隙間からまばゆい光が差し込んでいる。時刻を見ると朝の八時。
今日は、日曜日。
寝ぼけ目で携帯のディスプレイを見ると、ジョンデ先輩から『起きてる？』『寝てるよね(笑)、おやすみ〜』と通知が来ていた。こんな朝早くからどうしたのだろう。まだ待ち合わせには時間があるのに、としばらく眺めていると、昨夜に送信されていることがわかった。
『(もしかして、ジョンデ先輩もなかなか寝付けなかったのかな？それとも何かあったのかな)』
重たい体を起こして、クローゼットを開けた。どんな服を着ればジョンデ先輩の理想の女性になれるのだろう。
早起きをしたのにも関わらず、結局ギリギリまで用意にかかってしまい、飛び出るように家を出た。駅の辺りまで着くとキョロキョロと人混みからジョンデ先輩の姿を探す。
『(あ、いた)』
遠目からでもわかってしまう自分に恥ずかしくなる。白のTシャツに黒のスキニーと、カジュアルな格好だけど、それがジョンデ先輩によく似合っている。というか、格好良すぎて、周りの女の人にチラチラ見られている。
動けない私に気がついたのか、手元の携帯から顔を上げると、ニコッと音が聞こえてきそうな笑顔でゆるく手を振られた。格好いいな、ちくしょう！
「おはよ、よく寝れたみたいじゃん」
『おはようございます、お、お陰様で？』
「なにそれ」
少し眠たいのか、いつもよりワントーン低く静かな笑い声に鼓動が早くなる。
「俺はなかなか寝れなかったのに〜」
『そうなんですか？』
「なんでだと思う？」
『へっ？え、えーと…？』
「お前のせいなんだけど？」
『ひっ』
「ひっ、てなんだよ！(笑)」
そなんなの、この人！そんな、「お前のこと考えてて寝れなかった」みたいなニュアンスのこと言われたら心肺停止するに決まってるだろ！
「妖怪百面相、行こうか」
『変な名前つけないでください！』
「じゃあ、ハニー行こうか」
『き、距離を詰めないでください！』
「本当におもしろいな〜Aは(笑)はい、じゃあ、お手」
『お、お手？』
「ん」
目の前に差し出される手。完璧にバカにされてるこれ！誰がお手なんか、
「お手しないと手繋がないよん」
お手なんか…！
『………わん』
「……ぶはっ、冗談だったのに…！ふふ、か〜わ〜い〜い〜♡ Aちゃんそんなに俺と手繋ぎたかったの？」
穴があったら入りたい。
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はな(プロフ) - すごく素敵なお話でした！ (2017年3月27日 6時) (
レス) id: d0f5a1909d (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 終わっちゃったー(T ^ T)と思ってたら、第2章があるんですか！！めっちゃ楽しみにしてます(●´ω｀●) (2016年9月20日 5時) (レス) id: 2f3c87829d (このIDを非表示/違反報告)
Saki(プロフ) - 今日見つけて一気に読んじゃいました！続編楽しみにしています（≧∇≦） (2016年9月10日 0時) (レス) id: 972655b531 (このIDを非表示/違反報告)
miumiu＊(プロフ) - うわぁ！セフンの番外編、とても楽しみにしてます！！ (2016年9月6日 23時) (レス) id: a7167be795 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - こんにちは！連載お疲れ様でした！最終回がすごく良かったです（ ; ; ）続編楽しみにしています！ (2016年9月6日 2時) (レス) id: e1b9d5ab53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かえる | 作成日時：2016年8月18日 16時
