白い犬を拾いました【五条悟】

出勤 ページ9

昨日は至福の時間を味わった。
しかし、今日は会社。
楽しい事の後には嫌な事ですか。


『あー！会社行きたくなぁい！悟と離れたくないよぉ…』


悟は早起きなのか私が起きる前に既にリビングをウロチョロしてた。

『悟ぅ…』

呼ぶと悟はすぐに来てくれる。
えらいねという意味を込めて頭を撫でてやると嬉しそうに体を揺らす。


朝から癒しがあるっていいな…

私が居ない間、悟寂しくないかな。大丈夫かな。
そう考えながら服を着替え始める。
私の会社はスーツ出勤じゃないのでまだ気が楽だ。


ワンワンと声がした。
悟が昨日ご飯入れにした棚の前にお座りしている。


もう覚えたの？頭良いなと思いながら、悟にドックフードをやる。

悟がご飯を食べている姿を見て、ますます会社に行きたくないと思った。


『悟、じゃあ私行ってくるね。』


ご飯中の悟にそういうと、悟が口にご飯を詰めたまま驚いたようにこちらを見た。

すると段々目が垂れ下がり、いかにも寂しいですよという雰囲気を出してきた。



そんなことされちゃ行けないでしょ！！！
その気持ちを抑え、玄関の扉を開けると、悟が猛ダッシュでこちらに来て、クゥゥンと鳴き始めた。


『悟、すぐ帰ってくるから大丈夫だよ。9時頃に家着くからお利口さんで待っててね。』



そう言って頭を撫でて家を出た。



会社行きたくない。今すぐ家に戻りたい。
悟とのんびりしたい。でもお金は必要。



帰ったら悟が待ってると思って頑張ろう。

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