白い犬を拾いました【五条悟】

事実 ページ38

家に帰って悟を風呂に入れると、最初の時のように暴れることはしなかった。

悟を洗っている間にも、さっきのことが頭から離れず、気づけば悟がアワアワになった状態で私の方を見ていた。


そうだ、気になるなら直接聞けば良い。
丁度今、悟は人間になれるはずだから、風呂から上がったら聞こう。



『悟、お風呂上がったら聞きたいことあるから人間になってもらって良い？あ、今じゃなくて上がってからね。』


そういうと、悟はワンッと一鳴きした。
悟がしっかり体を大きく振るわせて、水気を切っているのを見てからバスタオルで拭く。
悟が気持ちよさそうにタオルに身体を押しつけている。

かわいいなぁと思いながら見ていると、急に悟が人間になった。


なんで今このタイミングなんだろ。


『えっと、悟？』


悟「聞きたいことって、今日のトラックのことだよね。」


『そう。』


悟にそういうと、確かに知らないなんてフェアじゃないもんね、と言って説明をしてくれた。


要約するとこうだ。
呪霊というものがいて、それを祓うための人を呪術師と呼ぶらしい。悟はその呪術師で、中でも最強なのだとか。その祓う方法に、術式というものがあり、悟の術式が無下限呪術というらしい。
それが浮いていたり、悟を囲む様にするバリアだとかなんとか。だからトラックも当たらなかったらしい。


確かにバリアあったら最強だわ。


『じゃあ、悟は呪術師で、元は人間だったってこと？』


悟「そーゆーこと。でも扱いは今まで通りで大丈夫だよ。結構心地いいし！」


そう言ってくれた。
なんていい子なんだ。

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