白い犬を拾いました【五条悟】

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私が朝起きると、犬になった悟が前足でテチテチと私のお腹を叩いていた。

朝から眼福。


『悟、おはよ。』


悟がお返しにか欠伸をした。
そして私は気づいてしまった。
悟用の歯ブラシを買っていないことに。

今日の会社帰りにでも動物病院で歯ブラシを買ってこよう。


『悟、今日帰るのちょっと遅くなるかも知れない。』


そういうと悟の顔がブス〜っとした。
顔芸すごいな。


悟に着替えるから出て行って、というと、いつもは言わずとも出て行くのに、今日は出て行ってくれない。
なんでだろう。

『悟、出てってくれないと着替えれないよ。』

そう言っても悟はヴ〜っと唸って私の部屋着を甘噛みする。
もしかして私が帰るの遅くなるとか言ったからかな。
寂しいのかな。


『悟が早く出てくれたら早く会社に行けて、早く仕事終わってすぐ帰ってこれるんだけどな〜。悟が離してくれないんなら仕方ないなぁ〜？』


そういうとガーンとした顔をして、すぐに部屋から出て行ってくれた。
服を着替えて、玄関に行くと、悟がもう行くの！？というようにリビングから廊下を猛ダッシュしてお見送りに来てくれた。


『悟、行ってくるね。ちゃんと待ってるんだよ。』


私が行こうとすると、悟は私の足に顔を擦り付けてから私を見上げた。

やっぱり一人は寂しいよね。

すぐ帰ってくるからねといって玄関を出て会社に向かった。



やっぱり悟にも友達がいたほうがいいのかな。

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