白い犬を拾いました【五条悟】

朝ごはん ページ22

悟がどうぞ召し上がれとキラキラ眼を光らせている。
メニューは目玉焼きにベーコン、白ごはんにコーンスープ。
朝からちゃんとしたものが食べれそうだけど、悟のご飯だから味が不安。

『いただきます。』


そう言って目玉焼きを一口食べる。


案の定砂糖が入っていた。
びっくりして白ごはんで味をかき消そうと白ごはんを口に入れるも、さらに甘い味が口に広がる。


悟がおいしい、かな？と控えめに聞いてくるので何も言えなくなってしまった。


『私この味付け好きだよ。美味しい。』


そう言うしか選択肢は無さそうだ。

そういうと悟はほんと！？と喜んで、僕も食べる！と自分のご飯に手をつけた。


悟がご飯を口に入れた瞬間、オッエ"ー！という声が響いた。


悟「なにこれまっず！！あっま！！」

そう言ってとても食えたもんじゃないと眉を顰めた。
そしてハッとしたように私の目玉焼きを取り、口に入れた。
そして悟は眉を八の字にして申し訳無さそうにこっちを見た。


悟「ごめんねA。まずいって言わなかったの、僕を傷つけない為だったんだよね。知らず知らずに不味いの食べさせちゃってたよね。本当にごめんね。」

と今にも泣きそうな声で言うので、私と一緒に料理勉強しよ。そしたら美味しいもの作れるよ。と返すと、うん！と元気よく返事をしてくれた。


甘い朝ごはんはなんとか食べて、玄関に立って、会社に行く旨を伝えると、悟が駆け足でこっちにきて私に抱きついた。


びっくりしたがなんとか受け止めることができた。


悟「いつもは足元回ることしか出来なかったから、抱きつけてよかった！これから出来たら抱きついてお見送りしてもいーい？」


即答でもちろん。と答えた。


可愛すぎない？うちの子。

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