白い犬を拾いました【五条悟】

犬 ページ20

すっかり回復した私は今日から会社が再開する。
七海さんとは勘違い騒動から会うのは初めてだ。

お互いギクシャクしないといいな。

会社への道を歩きながらそう考えていると、向こう側にパン屋さんへ入る七海さんを見つけた。

そういえば七海さん、お昼はいつもカスクート？だった気がするな。毎朝あそこのパン屋さんで買ってるのか。と、七海さんの情報もちゃっかりゲットしつつ、会社に入る。


社員達からおはようございまーすと挨拶される。
返事をしながら自分のデスクに座ると、数分遅れて七海さんも隣に座った。


ギクシャクしないように私が声かけた方がいいかな。


『七海さん、今日も頑張りましょうね！』


七海「はい、そうですね。」


意外と普通に話せた。気にしてないようでよかった。

お昼休みになって、七海さんにカスクートの話をすると、いつものコンビニが撤去されてパン屋でカスクートを買うようになったそう。

というかカスクートってすごいオシャレ。私の主食ほとんどタルトだよ。それはそれで問題だけど。


七海さんって見た目からオシャレですよね、というと、益田さんもですよと返された。


これはモテる人だわ。


そんな他愛もない話をして、午後の仕事を終わらせて家に帰る。
悟が待ってるから急ごう。

お腹空かせてクゥンクゥンと鳴いてる姿を想像すると胸が痛んだ。なので益田A、猛ダッシュします。



玄関を開けると悟が待ってましたと言わんばかりに私の足の周りをグルグルと回る。



これが癒しなんだなぁ、としみじみ感じながら悟がご飯を食べる姿を写真に納めた。

有効→←時間

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す