白い犬を拾いました【五条悟】

雨 ページ16

会社が終わってすぐに、私は七海さんと社内のカフェテリアに行った。


『まず、七海さん。朝の告白？は失礼しました。』


七海「いえ、大丈夫です。ですが返事はまだでも大丈夫ですか？」


『あの、そのことなんですけど、私がマシンガントークをしたにも関わらず、七海さんは優しく接してくれたので、友達に言うノリの大好きを気安く言ってしまいました。勘違いさせるようなことをしてしまってすみませんでした！』


そう言い切ると、七海さんはヘナヘナと座り込んだ。

体調でも悪いのかと私も座り込んで七海さんの顔を見ようとした。しかし、七海さんの手によって目を隠された。


七海「すみません、今は見ないでもらえますか。きっと酷い顔をしてますので。」


怒っちゃったよね。やっぱり。

七海「あまりこういうことをすると、私のように勘違いをする人が出てきてしまうので気をつけてください。」


そう言って微笑んでくれた。少し耳が赤く見えるのは気のせいなのかな。


取り敢えず、もうこういうことはしないように気をつけよう。


そう反省しながら帰り道を歩く。七海さんとは家が別方向なので会社で別れた。


すると、ポツと何かが私の手に触れた。雨だ。
そういえば今日の天気って晴れじゃなかったっけ
雨降ってきてるじゃん！

土砂降りになる前に急いで家に帰ろう。

そう走り出すも、すぐに雨が酷くなり、ついには雷まで鳴り出した。

ようやく家に着いた頃にはもう身体中びしゃびしゃだった。



『ただいま。』


そう言って悟を見た途端、私は玄関で倒れ込んでしまった。

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