白い犬を拾いました【五条悟】

タルト屋 ページ14

今日はタルト屋に行く日だ。
悟が朝からずっとソワソワしてる。
適当にその辺にあった服を着て、悟を抱っこして店に向かう。


リードは買わなかった。悟が嫌がるだろうと思ったからだ。

だがここで問題が発生。
悟がすごく重い。2才だというのに悟は通常よりも大きいらしい。おまけに悟はまるまる太っているそうな。

さっきから重すぎて腰がおばあちゃん並に曲がっている私を悟は心配そうに見る。


『大丈夫だよ悟。私頑張るから。』


そう言っても悟の顔は冴えない。
ついに悟が私の腕から抜け出た。
そして私の後ろについて行くから歩けというように前を手で指した。


『悟ぅう〜！なんて偉い子なのぉ…』


感激のあまりだらしない顔のままタルト屋に入り、店員さんに少し変な目で見られた。


メニューを開いて、悟に見せた。

『どれがいい？悟。ここから好きなの選んでね。』


そういうと悟はタシタシとメニューを叩き、いちごタルトを手で示した。


私も同じイチゴタルトにしようかな。


店員さんを呼び、犬用のイチゴタルトと、私のイチゴタルトを頼んだ。



来たタルトを食べている悟が可愛くて、こっそり写真を撮ってしまったのは黙っておこう。


タルトは絶品だった。また来よう！


『悟、美味しかった？また来ようね』
そう笑いかけると、キュイッという謎の鳴き声を発した。

多分勿論！って言ってくれたんだと思う。

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