紅一点は強火クプスペン

この展開は一体どうなるか ページ29

＊MGside

たまたまスケジュールが空いていた俺とAヌナで、久しぶりに飲みに来た。

『ここのお店、前気になるって話してたでしょ？だからミンギュと来たかったんだ〜』

と言うヌナは相変わらず可愛い。
自他共に認める強火クプスヒョンペンだけど、普通にメンバーのこと好きだし、些細なことも覚えてるのはすごいと思う。


二人で何を話すかと言うと、メンバーの話や仕事、最近の他愛のない出来事とか、
意外と色々と話すことはあって。

でも酔うとヌナは、だんだんヒョンの話が多くなる。笑

『この間の、ヒポチのステージがめちゃくちゃ良くて！！！』
『ミンギュのあの衣装、似合いすぎてたよ？？？』
『あとスンチがかっこよくて...あのラップはやばい』
『あのときミンギュとスンチで肩組んだでしょ？眼福だった』
『あんな赤ちゃんみたいな顔してるのにラップするのはずるい』

MG「ほんと好きですねㅋㅋㅋ」

いつもウォヌヒョンと語ってることが多いから久しぶりに直接聞いたけど、
ヌナは本当にただのカラット。笑


一通りいろんな話をして気づくと、珍しく酔いが回ってるヌナはすごく眠そう。

MG「ヌナ〜そろそろ帰りましょうか」

『ん、そうだねえ』


お会計を済ませて、ぽやぽやしてきたヌナと一緒に呼んでもらったタクシーに乗り込む。

行き先を告げた瞬間に感じる、肩への重み。

ヌナの小さい頭は俺の肩に預けられ、『肩借りるね...』とだけ呟いて瞼が下がっていく。


それを見計らって、

MG「、ヌナ？僕も結構かっこいいと思うんだけど？」

そう小声で言ってみるけど、寝落ちしそうなヌナにはもちろんきっと、届いてない。

意識が離れたことを確かめて、小さくて華奢な指にそっと自分の指を絡めてみる。

こんなことしてしまうのは多分、酔ってるせいなんだと、思う。


終わり。

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