夢語 ページ19
−−−−−−−−−−−
〔ねぇ、君も本を読むのが好きなの？〕
｢わっ！、、おねぇちゃん、だぁれ？｣
〔ふふっ、お姉ちゃんはね〜、本がだーいすきなお姉ちゃんだよ〜！〕
「わぁっ、ぼくも!ぼくもね、ほんがだいすきだよ！」
〔いっしょだね？〕
「じゃあじゃあ、これ...よめる？」
〔これは......こどく、だよ。〕
「こどく？」
〔心の通じ合う人がいなくて、とっても寂しいひとりぼっちの人のこと。〕
「........じゃあぼくは、こどくだね。」
〔...ちがうよ。今からお姉ちゃんがひとりぼっちにしないから。〕
だからもう＿＿＿"大丈夫"
−−−−−−−−−−−
硬いソファーで眠りの浅い割に心地のいい夢を見た。
夕時の公園で、独りになった僕に初めて話しかけてくれた"お姉ちゃん"は、居なくなった母の代わりに、わからない漢字をいつも教えてくれた。
ヒデといる時には現れないけれど、外で本を読んでいる時はどこからか現れて
"今日も沢山一緒に居れるね"
と嬉しそうに微笑む素敵な女の子だった。
麦わら帽子の良く似合う、笑顔の可愛いその女の子は
僕がヒデと居る時間が長くなると、もう僕に自分が必要ではないかのように現れなくなったんだ。
･･･
コポコポコポ....
自分のために淹れる珈琲の香りに感心しながら寝起きの頭が冴えるブラックを口に運ぶ
Aの手を握り返した12月の雪の日から彼女に会えていないことへの苛立ちを抑えて
"行くぞ眼帯" と先を歩く彼の後を追った。
早く。早く早く早く早く。
君の声が聞きたい＿＿＿＿＿＿＿
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ゆきよ - 好き(*˘︶˘*).｡.:*♡続き見たい！ (2022年6月24日 2時) (
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作者名：宮 | 作成日時：2022年2月9日 22時
