第二十四話 ページ26
no side
「Aちゃん何もしてないってことやんな？？っお、おれ、おおおおれ……！！！！っAちゃん！！！」
名前を呼ばれてびくりと肩を揺らすAはまだ徐々に落ち着いてきたようで怯えた目をしながらもシャオロンの前に立った、隣にチーノを添えて。
「ほっぺ、ほっぺ痛くない？傷とか残ってへん？ほんま、ほんまごめん。あの後ほんとは後悔してん、叩いた後手がひりひりして勘違いしてても手は出しちゃアカンかったｯ…ごめん、ごめんなさい…痛かったよな、ずっと謝りたかった」
唇を噛み締め悲痛な表情を浮かべるシャオロンにAは何と返したら良いか分からなかった。
次は自分の番だと言うようにコネシマが口を開く。
「ｯｯほんまに………スマン…！！！勝手に決めつけて責めてしもた………！！！もっと冷静に考えるべきやったｯ、あんなに怯えとったのに…」
コネシマも同様、苦しげに顔を歪めて謝罪の言葉を口にする。自身の制服をこれでもかと握りしめこれまでのことを酷く後悔した。
「謝ってはいそうですかって終われる程軽いことじゃないですよ」
声を出さないA代わりにチーノが厳しい目で2人を見る。
「皆さんもそうですよ、何もしなかった人実害を加えた人それぞれあると思いますけど同罪ですよ？全く悪くない人巻き込んでますからね。ていうかシャオさんとコネシマさんに手出された話俺知らんから後でお話ししましょうね。シャオさんに至っては叩いたって何ですか？詳しく聞かせてもらいますね」
早口で捲し立てるチーノはシャオロンとコネシマに何かされたことに対して苛立っているようでニコニコ笑みを浮かべながらも口元は引き攣っていた。
誰も何も言えない状況で、グルッペンの声が響いた。
「西条さん」
『ｯ……はい』
「許してくれとは言わない、だが言わせて欲しい。本当にすまなかった……何も知らず何も悪くない君の意見を無視し、あまつさえ危害を加えてしまった。勘違いとはいえしていいことと悪いことの区別がついていなかった」
グルッペンに続いて各々が謝罪の言葉を口にする。自分勝手だと思うだろうかなんて思いながら不安を抱えながら誠心誠意謝った。
終始何も言わないAを流石に不審に思ったのか、チーノが顔を覗き込む。
『う……』
ぽろぽろと涙を溢す。止めどなく流れるそれは頰を伝って地面に落ちる。
言葉に表せないぐらい色んな気持ちが渋滞してぐるぐると渦巻いてそれらが全部涙になって流れていく。
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もも - 面白い！！ (4月27日 12時) (
レス) id: 090ee67cb9 (このIDを非表示/違反報告)
アホです - 面白いです! (4月27日 12時) (レス) @page36 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - しずさん» コメントありがとうございます、励みになります。ゆっくりにはなりますが更新していきますので次回のお話も楽しんでいただけると嬉しいです！ (9月3日 17時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
しず - 初コメ失礼いたします！。最新のお話読まさせていただきました！。はらはらしながら読まさせていただきました！最近は何回もお話を読み返させていただいてます！お忙しい中大変だと思うのですが、更新頑張ってください！。いつでもどこでも待ち構えさせていただきます！ (8月20日 5時) (レス) id: 36de129ac6 (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです！ゆっくりの更新にはなりますが次回のお話も楽しんでいただけると嬉しいです。 (8月5日 23時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙 | 作成日時：2023年1月7日 0時
