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第二十二話 ページ24

『は、?』

眉を下げて唇を噛み締め私に謝る美月先輩は悲しそうに悔しそうに私にそう言った。

「何で美月が謝るん?俺らは美月がこの子に手出されたって聞いたから、「やめて」」

天野先輩が驚いたように肩を揺らす。

「全部勘違いなの」

苦しげに歪められた顔はそれでも綺麗で、この人は愛されるべくして生まれてきたんだろうななんて場違いなことを考えた。

「ごめんなさい、Aちゃん。私のせいで貴方を巻き込んでしまった…」

『ど、ういう……』

「私から説明するね」

いつの間にか美月先輩の隣に立っていたお姉ちゃんが声を出す。

小学生の時以来姿すら見なかったお姉ちゃんは昔と全く変わらなくて、少し安心した。

「まず生徒会の皆さんも初めましてだと思うんですけど、2年の井浦椿(いうらつばき)です。西条Aの姉、で…美月の友人です。」

「な…!!」

「コネちゃん、一回話聞こう。一旦皆、冷静になろう?」

ひとらん、先輩……園芸委員の委員長、少し交流があって仲は悪くない、と思う。生徒会室に入った時から何も言わず黙ってじっと見てくるから何を考えているのかよく分からなかったけど…

「……おん」

「では、お話ししますね」

目を瞑って深呼吸、やがて決心したように口を開く

「まず、美月が言ってた"西条"は私のことです。先程もお話ししたように私とAは姉妹です、ですが両親は小学生の頃に離婚し離れ離れになりました。私は父に、Aは母に引き取られました。旧姓は西条になります、父が婿入りしたので」

「でもなんで美月が井浦さんのこと西条って呼ぶん?」

「私は美月と出会ったのは小学生の頃、私がまだ西条だった時です。離婚した後に引っ越したので高校でもう一度出会うまでは私の苗字が変わったことを知りませんでした。」

「高校でまた会った時、苗字が変わったことを教えられたけど慣れなくて西条って呼ぶことが結構あったんだよね…」

「別に苗字に愛着なんて湧いてないのでそのままでいいって言ったんです。普通は苗字なんて呼ばないと思うんですけど、ふざけあったりする時とか喧嘩した時は私たちよく互いの苗字を呼び合ったりするんですよ」

誰かが察したように私の方を見た。
私も何となく、これから話される内容を理解した。

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もも - 面白い!! (4月27日 12時) (レス) id: 090ee67cb9 (このIDを非表示/違反報告)
アホです - 面白いです! (4月27日 12時) (レス) @page36 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しずさん» コメントありがとうございます、励みになります。ゆっくりにはなりますが更新していきますので次回のお話も楽しんでいただけると嬉しいです! (9月3日 17時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
しず - 初コメ失礼いたします!。最新のお話読まさせていただきました!。はらはらしながら読まさせていただきました!最近は何回もお話を読み返させていただいてます!お忙しい中大変だと思うのですが、更新頑張ってください!。いつでもどこでも待ち構えさせていただきます! (8月20日 5時) (レス) id: 36de129ac6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです!ゆっくりの更新にはなりますが次回のお話も楽しんでいただけると嬉しいです。 (8月5日 23時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年1月7日 0時

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