第十三話 ページ15
遠くでチャイムの音が聞こえる。
『ぅ…あ、れ』
いつの間にか寝ていたらしい。時計を見ると昼ごはんを食べる時間になっていた。
『チーノ君…？』
チーノ君は既にいなくて、かわりにペットボトルが一本置いてあった。そういえば目に当ててた保冷剤もない。多分チーノ君だろう、と簡単に予想が出来た。
『お腹すいたな』
そう呟くと「起きた？」とカーテンの外から声が聞こえた。
『えっ』
勢いよくカーテンが開く。水色の髪に「神」と書かれた雑面をつけた人が立っていた。
「君ずっと寝てたよ、体調はどう？1限目から使ってたみたいだけど」
しんぺい神先生、大半の生徒からはしんぺい先生と呼ばれてる。保健室の先生で親しみやすく人気、という印象の人。
『あ、大丈夫です。もう教室に戻ります、長く使ってすいませんでした』
急いでベッドから降りようとすると、立ちくらみがして一瞬だけ視界が歪む。
「お…っと…大丈夫？」
転けそうになった私を受け止めた先生はあまり無理をしないようにと忠告してから離した。
『失礼しました』
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「あ、A！！」
教室に戻ると花奏が此方へ向かってくる。
『花奏ごめん、寝過ぎちゃった…』
「全然良いよ、顔色は…良くなったね！後でノート貸すから家持って帰っても良いからね」
『助かる〜！花奏ご飯食べた？』
「食べちゃった、しかも部活で呼び出しあるから今から行かなきゃなんだよね…」
『おっけー、行っておいで！私今日食堂だし』
「行ってくる！また後でね！」
互いに手を振り教室を出てから別れる。何食べようかな、なんて考えながらチーノ君が置いてくれたであろう水を一口。
『今日オムライスにしよかな…ほんとにお腹すいた、早よ行こ』
食堂へ進める足を少し早めた。
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もも - 面白い！！ (4月27日 12時) (
レス) id: 090ee67cb9 (このIDを非表示/違反報告)
アホです - 面白いです! (4月27日 12時) (レス) @page36 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - しずさん» コメントありがとうございます、励みになります。ゆっくりにはなりますが更新していきますので次回のお話も楽しんでいただけると嬉しいです！ (9月3日 17時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
しず - 初コメ失礼いたします！。最新のお話読まさせていただきました！。はらはらしながら読まさせていただきました！最近は何回もお話を読み返させていただいてます！お忙しい中大変だと思うのですが、更新頑張ってください！。いつでもどこでも待ち構えさせていただきます！ (8月20日 5時) (レス) id: 36de129ac6 (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです！ゆっくりの更新にはなりますが次回のお話も楽しんでいただけると嬉しいです。 (8月5日 23時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙 | 作成日時：2023年1月7日 0時
