第三十一話 ページ35
no side
「だから！！お、俺らは謝りたくて」
「何に？勘違いして責めたこと？」
「そっ…そうや！」
「ゾム達が反省してるのも謝りたいのも分かるけどさ、ちょっと虫が良すぎるんじゃない？」
笑みを浮かべているように見えるが目の奥は笑っておらず、どこか冷たい目をしていた。
怒っているのをゾムも感じ取ったのか顔を強張らせた。
「ただ謝りたいだけやのに…？」
「ｯ…だからぁ！！！Aちゃんの意志はどうなんの！？」
純粋にそう思ったのだろう。ゾムの言った言葉に悪気は一切なかった。
しかしらっだぁからしてみればそれば我儘に聞こえてしまう。勘違いして、責めて、泣かせて、好き勝手やったのに謝りたい？？冗談はやめてくれ、もう少しAの気持ちを考えて欲しい。
一方でゾムも謝って済むことではないと分かっていた。ただもう一度、顔を合わせて謝罪をしたかった。他の人から見ればそれは許されたいが為の行為に見えたとしても。
深呼吸。分かっている、ゾムの発言に悪気がないことなんて
「ゾムが謝りたくても、Aちゃんが会いたくないなら無理だよ。」
「っわ、分かっとる！！おれは…」
「…ｿﾞﾑｻﾝﾊ、謝ﾘﾀｲﾀﾞｹ?」
これまで静観していたみどりが口を開いた。
「ﾓｼ、ｿｳﾃﾞﾓｷｮｳﾊ急ﾀﾞｼ…話ｼﾀｲﾅﾗｱｼﾀｲｺｳﾆｷﾃ、ﾎｼｲ」
伸び切った袖を口元に当てて少し視線を逸らした。
「ま、どりみーの言う通り今日は一旦帰ってくれた方が助かるな。会うタイミングはAに合わせてくれへん？」
ゾムは少しだけ口を開いて、そして口を噤んだ。眉間に皺を寄せてぎゅっと何かを押し殺すようにして顔を歪めた。
「分かった…急に押しかけてすまん…」
そう言って扉の方に向かうゾムは振り返ってAに視線を向ける。
少しだけ身構えたAを見て悲しげに眉を下げた。
「じゃあ」
ぱたん。
「っはー……」
近くにあった椅子に倒れ込むように座る。
「お疲れ〜」
「いやまじ疲れた…」
「バレるの早かったねぇ」
「タイミングも悪すぎた、は〜もう生徒会にAちゃんの場所がバレたって思った方が良いね」
「ｿﾞﾑｻﾝﾊﾄﾞｳｽﾙ?」
「ゾムはー…どうする？Aちゃん」
『えっ』
「本当はもっと時間あげたかったんだけど、決断してもら合わないといけない状況になっちゃったから、どうする？ゾムは謝りたいみたいだけど」
『…ぞむさん…だけなら』
話して、みたいです。
彼女は進む。
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もも - 面白い！！ (4月27日 12時) (
レス) id: 090ee67cb9 (このIDを非表示/違反報告)
アホです - 面白いです! (4月27日 12時) (レス) @page36 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - しずさん» コメントありがとうございます、励みになります。ゆっくりにはなりますが更新していきますので次回のお話も楽しんでいただけると嬉しいです！ (9月3日 17時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
しず - 初コメ失礼いたします！。最新のお話読まさせていただきました！。はらはらしながら読まさせていただきました！最近は何回もお話を読み返させていただいてます！お忙しい中大変だと思うのですが、更新頑張ってください！。いつでもどこでも待ち構えさせていただきます！ (8月20日 5時) (レス) id: 36de129ac6 (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです！ゆっくりの更新にはなりますが次回のお話も楽しんでいただけると嬉しいです。 (8月5日 23時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙 | 作成日時：2023年1月7日 0時
