これはきっと恋じゃない【2】 (ページ4)

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「お邪魔しまーす…」

宮近さんの家に入ると、
芳香剤か香水かわからないけど
普段感じる宮近さんの匂いで家中いっぱいだった

…気持ち悪がられるから絶対言えないけど。

「あんね、コンビニでめっちゃお酒買った！」

袋をガサガサしながら元太くんが言う

「まじ？おつまみとかご飯になるものは？」

「つまみは買った！おかず系は微妙」

「俺んちサラダくらいしか作れるのないかも」

「それくらいだったら私作りますよ！
買ってきたものもお皿に並べますね！」

「俺も手伝う、皿の場所とかわかんないでしょ」

「じゃあキッチンお借りします」

ドアを閉めキッチンで2人きりになる

「宮近さ、」

「ねえ、その＂宮近さん＂やめない？」

そう言って宮近さんが私の頭の上に手を置く

「…さっき海人がしてたから俺も。」

「やきもち…？」

そっと宮近さんの手の上に自分の手を重ねると
すぐに指が絡められる

「やきもち。海斗って呼んでほしい」

「海斗…くん？」

ちょっと笑いながら名前を呼ぶと

「まぁそれでもいっか(笑)」

と海斗くんも笑った

指を絡めたまま手を下ろされそのまま引き寄せられる

「…わっ」