これはきっと恋じゃない【2】 (ページ2)

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急いで帰って着替えたワンピース。

ワインレッドのニットワンピ。

冬っぽくて可愛いなと思ったのと
色が宮近さんぽくてファン心理で買ったやつ。

…気付いてくれるかな、とチラリと顔を伺う

「…そのワンピースさ、綺麗な色だね」

心を読んだかのように宮近さんが口を開く

「えっ、あ、ありがとうございます」

「俺の赤、って思っていい？
…ごめん今のやっぱなし」

耳を赤くしてごにょごにょ言うから
こっちまで恥ずかしくなって

「思ってていいですよ、気づいてくれてよかった」

多分私も負けないくらい赤いだろうなと思う

そんなこんなで宮近さんの家の近くに到着すると
コンビニから見慣れた3人が出てきた

「おーーーい！Aちゃん久しぶり！」

「元太くん！松倉さんもお久しぶりです」

「久しぶりー…
今日は彼女として会ってるのなんかやばいな」

松倉さんが発した＂彼女＂のワードに
聞き慣れずそわそわする

「うん、俺の彼女だよ…はずかし」

まだ耳が赤いまま宮近さんが得意気に言った