これはきっと恋じゃない (ページ49)

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宮近side

「おつかれー」

Aちゃんと話したあと急いで現場に戻る

「なんかいいことあった？」

こういう時、なぜか鋭いしめが問いかける

「んー、憧れを卒業できた？」

「なにそれ？(笑)」

「え、まじまじまじ！？！まじ！？」

すごいスピードで元太が走ってくる

「…元気づけてくれてありがとね元太」

自分のこと以上に元太が喜んでいるのを見て
じわじわと実感が湧く

「そしたら今日ちゃかんち行かない方がいい？」

「…あ。」

そうだ、俺を元気づけようと
今日、全員で俺の家で飲むって言ってたっけ。

「結局、しずとしめとのえるは
来れないって言ってたけど残りもやめたがいい？」

「…聞いてみていい？」

「聞いてみて、彼女に！(笑)」

完全に面白がる元太を尻目に
まだ休憩中であることを祈りつつメッセージを送る

＂今日さ、俺の家来て欲しいんだけど…
メンバーもいて、いいかな？＂

すぐに通知がきてスマホを開く

＂むしろ私いて大丈夫ですか？
いいなら、お邪魔します。会いたいので＂

「いいって、むしろお邪魔していいのかって」

「どう考えてもいいだろ！よっしゃ～！
海斗、海人～～！！！ちゃかの彼女くる！」

「え、どういうこと！？！！」

「おーまじ？俺の知ってる人だといいけど？」

大騒ぎでクリスマスの午後がスタートした