これはきっと恋じゃない (ページ46)

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「出る、かな…」

もしかしたら、もう既読がつかないからと
連絡先を消されたかもしれない

消されてないにしても私とはもう話したくないかも。

そう思われても仕方ないことを私はしたわけで。

コール音だけが鳴り響き悪い考えが積もる

「無理か…」

諦めかけたその時、

＂…もしもし？＂

1週間しか経っていないのに、
もう懐かしく聞こえる声が耳元に響く

「あの、お久しぶりです、」

＂どうしたの？…もう連絡取れないかと思ってた＂

「ごめんなさい、本当に。お話があって。
自分勝手は私の話を聞いてもらえませんか。」

鼻の奥がツンとしたけれど
私に泣く資格はないと、真っ直ぐに前を見据える

＂ちょっと待ってね、移動する"

しばらく無音が続き自分の心音だけが鳴り響く

＂ごめんね、お待たせしました"

その一言を皮切りに私は口を開いた