これはきっと恋じゃない (ページ43)

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外を走る車の音で目が覚める

「…もう昼か」

あのあとすぐに家に帰って
宮近さんからのメッセージに返信をすることなく
スマホを閉じて泣き疲れて寝てしまっていた

流石にもう起きようとベッドから出て
ご飯の準備を始める

部屋に戻った途端、スマホが鳴り着信を知らせる

誰からかも確認せずに電話に出た

「…はい」

「A？俺だけど。…海斗から聞いたよ」

「うみくん…
ごめんね、いづらかったりとかしたら」

「俺は全然いいけど。お前はそれでよかったわけ？」

「何が…」

「海斗はちゃんとAに向き合った。
Aは？海斗に向き合ったの？」

1番聞かれたくないところを突かれ言い返す

「わかんない…わかんないよ
ごめん、頭痛いから切る」

一方的に電話を切って顔を伏せる

私なりにあの時向き合った結果がこれだ

なのに、どうしてこんなにモヤモヤするんだろうか

「何が正解だったの、じゃあ」

1人呟く言葉に返す人がいるはずもなく。

静かな部屋に言葉が消えていった