34 ページ34
・
宮近side
「もしもし?元太どうした?」
収録前にいつもの店に寄ろうとしていたら
元太から電話がかかってくる
「ちゃか今どこ〜?
俺、前の1人の現場が巻いて早く着きそうだから
俺も一緒に昼食いたい!」
「あーちょうど行こうと思ってたから
駅で全く、じゃあね」
電話を切ってからすぐに元太と合流する
「今日もいるかな、Aちゃん!」
「…いるんじゃない、」
「てか、海人から聞いた
家も近くで?飲みにも行ったんでしょ?」
海人の得意げにニヤニヤする顔が思い浮かぶ
「行ったけどそれきり。
特に連絡を取ることもなく、火曜に会うだけ」
「まじ?毎日LINEしちゃえばいいじゃん」
「人には言うけど
絶対お前面倒くさくてしねーだろ(笑)」
「うん、しない(笑)」
笑いながら話しているうちに店に到着した
自動ドアを開けるとAちゃんはちょうど
杖をついたおばあさんの代わりに商品を取って
お話しながら接客していた
Aちゃんが
自動ドアが開いたことに気付き目が合う
微笑みながらペコリとされてすぐに接客に戻る
「おばあちゃん、ちょっとこれ硬いかもしれない」
「これはね、日持ちしますよ」
ゆっくり、丁寧に接客をする姿に
初めてこの店に来た時のことを思い出した
647人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「TravisJapan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぷらむ | 作成日時:2020年11月24日 14時