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バイトが終わりスマホを開くと
うみくんから店のURLが送られてきていた
「めっちゃお高い店だったらどうしよう」
まさかこんなことになると思わなくて
いつも以上にラフな格好できてしまっていた
まあでも、うみくんとか家族で行く時も
考慮するのは個室かどうかくらいで
そんな高いところには行かないから大丈夫かと
自分に言い聞かせる
店に着くと予想していた通り、
緊張するような店ではなかったけど個室へ案内される
「ごめんなさい、遅くなりました!」
個室に入ると、昼に会った宮近さんと
久しぶりに会ったうみくんが座っていた
「おつかれさま、Aちゃん」
「はらへったーーー何飲む?」
口々に言いながらメニューを開く
「Aは生?」
「え、いや、ちょ…」
いつもはそうだけど
ちょっとは女の子っぽく振る舞わせてよと焦りながら
宮近さんの方をチラリと見ると、
「お、いいね〜俺も最初は生派です」
伏し目がちに宮近さんは笑っていた
まつ毛長いなーと
しみじみ向かいに座る宮近さんを見る
「…俺なんか変なこと言った?」
突然、顔をあげる宮近さんと
目があって勢いよく目を逸らす
「いや、生でお願いします!!」
「うるさ(笑)店員さん呼ぶから(笑)」
あの、うみくんにうるさいと言われ
宮近さんも笑っていて、
めちゃくちゃ恥ずかしいところから
3人の飲み会はスタートした
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作者名:ぷらむ | 作成日時:2020年11月24日 14時