11風鈴 ページ11
(mm)
『着きました』
そう言い店内まで手を引くと阿部くんはきょろきょろと周りを見渡した
「ここって、、呉服屋さん？」
『俺の浴衣選んでください』
そういうと阿部くんはとても驚き少しの間フリーズした
「えっ、わざわざ買うの？俺と行くだけなのに？」
『阿部くんと！だからです』
「俺、人の選ぶとか得意じゃないよー、、、目黒が選んだ方がいいと思うけど、、、」
『阿部くんに選んで欲しいんです
ほら早く見ましょう！』
そう言うと戸惑っていた阿部くんも気づけばなんだかんだ楽しそうに浴衣を見始めた
「あっこれとか、いや、でも目黒はこっちかなぁー、、、」
阿部くんが俺のことを考えてくれてるって分かるだけで嬉しくなる
「わぁ、、、これ綺麗」
阿部くんはそういうと鏡に向かってその浴衣を自分にあて嬉しそうに微笑んだ
阿部くん越しに見える窓際の風鈴と同じ淡い浅葱色のシンプルな浴衣
『綺麗、、、』
涼やかになびいた風鈴が俺の言葉に同意したかのように優しい音色を立てた
「わ！目黒のを見に来てたのにごめんね」
俺の言葉で見られていたことに気づいたのか真っ赤になった阿部くんは持っていた浴衣を急いで戻してしまった
もうすこし見てたかったなーとかしばらく考えていると阿部くんが2種類の浴衣を持ってきた
「目黒はどっちがいい？」
そう言って阿部くんが持ってきたのは生成色と黒色という真逆の色味の浴衣
『んー阿部くんが選んでくれるならどっちでも』
「絶対カッコいいって想像つくのは黒なの！でも生成を着こなす目黒を見てみたい！って言う俺のわがままな選択肢なんだよねぇ」
どちらにしても嬉しい言葉で頬が自然に緩んでしまう
『じゃあ阿部くんにとって未知な俺の生成にします』
「うん！黒は撮影とかでもいずれありそうだしね！」
ニコニコする阿部くんはとても満足そう
『買ってくるんでちょっと待っててくださいね』
頷く阿部くんに背を向け急いでレジに向かう
生成の浴衣と一緒に俺と阿部くんのお気に入りの浴衣もこっそり購入
『お待たせしました、いきましょうか』
お互いずいぶん見入っていたのかお店を出る頃には日が傾きはじめていた
阿部くんにいつ渡そうかな
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あいりんご - 初めまして！めめあべ大好き過ぎて、最近ヨウツベでも、無意識にめめあべ調べちゃってて、デレ期真っ只中なんですが、この作品に出会ってから、もっとめめあべの沼にはまっちゃいました…笑(もちろんフィクションって知ってます！)この作品の更新、頑張って下さい！！ (2020年6月21日 0時) (
レス) id: f40cd63bfa (このIDを非表示/違反報告)
un(プロフ) - まるめさん» はじめまして！返信が遅れてしまいすみません（汗）淡い柔らかいイメージのお話が作れればと思っていたのでロマンティックと言っていただけて非常に嬉しいです！！！桜をキーワードにこれからも更新していきますのでどうぞ宜しくお願いいたします(^^) (2020年6月14日 22時) (レス) id: a7e8c0c236 (このIDを非表示/違反報告)
un(プロフ) - まほままさん» はじめまして！ご返信遅れてしまいすみません（汗）めめめあべ大好きなまほまま様に読んで頂けてこちらこそとても嬉しいです(^^)不慣れですがこれからも頑張ります！ (2020年6月14日 22時) (レス) id: a7e8c0c236 (このIDを非表示/違反報告)
まるめ(プロフ) - 二人の日常が桜色の雰囲気に包まれているようなロマンティックで素敵なお話ですね。すごく好みな感じでファンになっちゃいました！これからどうなるのか楽しみです(*´ω｀*) (2020年5月30日 11時) (レス) id: 1093df9400 (このIDを非表示/違反報告)
まほまま(プロフ) - 初めましてこんばんは。めめあべが大好きな者です！こちらの作品に出会えて嬉しいです！この先の展開にワクワクしています。更新楽しみにお待ちしていますね！ (2020年5月21日 23時) (レス) id: 5fd2e2f33b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：un | 作成日時：2020年5月17日 1時
