愛と嘘と君と (ページ10)

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再会ページ10

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「松倉さーん、飲みすぎですよ」

松「そんなことな、いって」

目の前でそのまま眠ってしまいそうなスピードで

瞬きをする松倉さん。

「誰かお迎え来てもらえる人います？彼女さんとか、」

松「ん、俺彼女なんていないよ笑ん～あ、ちょっと電話してもいい？」

「そうなんですか？あ、どうぞ」

松「もしもし宮近～迎えに来て～」

でも迎え頼める人いるんじゃんか、と少し
モヤモヤとする気持ちが湧き上がった。

松「ん～じゃあ宮近来たら起こして」

「え、いや私宮近さん、？知らないですよ」

松「ん～、」

だめだもう夢の中だ。

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目の前で眠る顔が改めて見ると綺麗だななんて
思いながら宮近さん？が来るのを待つ。

その時松倉さんの携帯が鳴った。

松「ん～、あ、宮近着いたっぽいこっちこっち」

と手を大きく降る松倉さん。

私も振り返り気味で宮近さんを見る。

「、、え」

宮「松倉何してんだよ部下の方にも迷惑かけちゃって」

宮「すいませんね、」

それは今1番会いたくない人で
ずっと探していた
また会えると信じていた人。

「え、あの、海斗、さんですよね？」

思わず声が震える。

宮近さんは私の顔を見ると
一瞬曇った顔をしてまた元の顔に戻った。

宮「海斗ですけど、、どっかで会ったことありましたっけ？すいません僕記憶力なくて笑」

松「おおい、宮近俺の大事な部下と何喋ってんだよ」

宮「んーん何でもないほら帰るよ」

宮「じゃあ、すみませんお世話になりました。会計はこいつがしとくんで」

と松倉さんの肩を軽く叩いた宮近さん。
ばいばいと松倉さんに手をふられた。

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待って、海斗さんなんでしょ、？

なんて声は虚しく届かなくて私は目の前の
飲みかけのビールを見つめることしかできなかった。