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あれからどれくらいたったんだろうか
私は未だにベッドの上から動けずに
止まらない涙をタオルで抑えていた。
今日金曜日でよかったな なんて安心と共に
自分がいかに周りを傷つけたのかと考えて
胸が苦しくなった。
「自分に正直に幸せになって、か、私は...」
やっぱり、海斗さんに会いたい。
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翌朝目が覚めると時計は昼の12時を回っていた。
身体を起こして、ぼろぼろの声で電話をかける。
「あの、松倉さん少しお話があって」
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松倉さんに電話をかけたのは
海斗さんに会わせて欲しいと連絡するため。
私は連絡先を知らないから
松倉さんなら知ってるかと思って、
松倉さんは少し驚きながら
でもどこかでこんなことになることを
見越していたかのように
松倉さんと海斗さんが明日の夜一緒に飲む予定が
あるからおいでよなんて話してくれた。
松倉さんにお礼を言い、私は腫れぼったい目に
熱いタオルをあてながらもう一度目を閉じた。
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作者名:もふ子 | 作成日時:2020年11月6日 1時