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宮「久しぶりだね、Aちゃん」



宮「彼氏さん置いてきていーの?」




「覚えてくれてたんですか、っ、あの人は元彼です、。」




宮「あー!噂の3人目のかいとさんね」




「そうじゃなくて昨日何で、」





聞きたいことが多すぎて
どれから聞いたらいいのか言葉に詰まった。





そんな私を見透かしたかのように
近付いてきた海斗さん。



暗い道の唯一の街灯の下で目が合う。







宮「言ったじゃん俺のこと好きになっちゃダメだよって」





「好きになってなんか、、」




私の声は海斗さんの体によって遮られた。



私は海斗さんに抱き締められていた。


それは私がずっと求めていた温もりで

もう忘れようとしていた思い出。




「っ私ずっと、探してました。海斗さんのこと」






海斗さんの肩に頭を乗せながら話し始めた。




宮「うん、知ってる」


宮「俺が店に行くたび、生田さん、ってあのバーテンダーさんね。に今日もさっきまで来てましたよって何回教えられたことか 笑」


「そう、だったの、」



宮「昨日のことは、ごめん。松倉に聞かれても説明できないっしょこんなこと」



宮「でも余計に傷つけたね、」




「悲しかった、」




ごめんねなんて私の頭を優しく触ったその手が何だか懐かしくて思わず涙が出そうになる。




.


宮「でももう会えないやごめんね。Aちゃんには幸せになってほしい、俺が言うのも変だけど 笑」




「私、海斗さんになら傷つけられてもいい」




宮「なーに言ってんの、ちゃんと幸せになってね。俺には幸せになる権利なんて無いから。」



と私の顔を見ずに歩き出した海斗さん。

その背中を見ていたら

もう何も尋ねる気力は無くなっていた。







幸せになる権利なんて無いってどういう意味。




またそうやってあなたは
私をあなたでいっぱいにして消えるんだ。







じゃあ、あなたが幸せにしてよ



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作者名:もふ子 | 作成日時:2020年11月6日 1時

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