あの時 ページ45
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元太side
答えなんてもうとっくのとうに
分かってて、分かりきっていた筈なのに
でも、もがいてみたくて
俺のことで悩む君の姿が見たくて
沢山意地悪した。
ほんとにずるいよな。俺
ベランダで一人煙草を吸ってみても何だか
味がしなくて、いつの間にか煙草は辞めてた
好きな人の力ってだいぶ凄いと思う。
海斗にちゃかの誕生日お祝いしようって言われて
まあいっかって向かったらなんかエプロンして
料理作ってるAがいて、
ほんのり頬赤くてあーなんかあったんだろうな、とか
昨日遊んでたことも知ってたから泊まったんだろうなとか色んなことが頭を駆けめぐって辛くなった。
そんなに飲んでないけど仲睦まじい二人を見るのが辛くて早々にソファで横になってみる
少したった頃、
懐かしくて優しくて俺の大好きな声がして
「元太、？寝てるの？お水飲める？」
相変わらず優しいところは変わってなくて
俺にどう接すればいいか少し悩んでるような感じも
全部全部愛おしくて
元「おれ好きだよ。多分ずっと」
気づいたらそう、言葉にしてた。
一瞬目を丸くした君はすぐに苦しそうな顔をして
どうやってこの場を逃げ切ろうか考えてるみたいで
ほんとに勝ち目なんて無かった。
元「...Aは、誰のこと今考えてる？」
「わたし、たぶん宮近さんが好きなの」
たぶん、って 笑
やっぱりちゃかには敵わなかった。
あーあ、先に好きになったのは俺だったのにな
俺が好きになってもらえなかった理由、
ちゃかに勝てなかった訳を知りたくて
元「どこが好きなの？」なんて聞いてみたら
Aは頭を悩ませるように
「赤いストロー渡した時に喜んでくれるとこ、かな」
ってさ、
もう随分と前から俺の入る隙なんて無くて、
多分ずっと、俺だけ蚊帳の外だった。
「ぜってぇしあわせになれよ」
溢れそうな涙がばれませんようにって
静かな声で呟いた
幸せだったけど、辛い恋だった。
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もふ子(プロフ) - ハルカさん» こんにちは！ コメントありがとうございます、！宮近担さんにもそう言ってもらえてすごく嬉しいです(;_;) もう少しで完結するかと思いますので楽しみに考察していただけたら嬉しいです(;_;) (2021年6月13日 20時) (
レス) id: dbdad4c2df (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - こんにちわ！もう凄く読み入ってしまいます(;_;) 個人的な希望なんですが、宮近担ではありますが、元太とのハッピーエンドを見たいです。(;_;) (2021年6月10日 2時) (レス) id: c83c173d21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふ子
| 作成日時：2021年3月26日 22時
