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家に帰ったってさっきの出来事にはまだ頭が追いついてない。
でも確かに宮近さんと元太が知り合いだって
言われても妙に納得してしまう自分もいた。
イケメンって集うってよく聞くし
まあ知らないけど、
今日の宮近さん少しお酒入ってたのか
ふわふわしてて可愛かったな
年上の男性に使っていいのかなんて単語が
頭の中で並んでいく。
元太は、
まあそうだよね。
知らない人のふりするしかないよね
多分私がその立場になったってそうしてた。
それに、もう本当に関係ない人だし私たち
てかそうしたのも私だし。ね
「あー、もうなんで泣いてんだろ」
ベッドの上で仰向けになると
頬を伝う涙が生温かくて気持ち悪い。
こうやって被害者ぶる自分が一番気持ち悪いけど、
「私も煙草吸ってみようかな」
なんて呟いた声は一人の部屋に静かに響いて消えた。
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作者名：もふ子
| 作成日時：2021年3月7日 21時
