Blues (ページ14)

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「えっ」

『Aちゃんどうした？笑』

「あ、何でもないです！笑」

仲の良い先輩にどうしたのなんて声をかけられてしまうくらいには驚いてしまった。

【 Kaito : 来週の平日空いてる日ある？】

【 Kaito : よかったら映画でもどうですか】

まさか映画見に行こうなんて、宮近さんから
そんなお誘いがくるとは思っていなくて
返信しようとしていた手が止まる。

映画って、ハードルたか、

【木曜日か金曜日なら空いてます】

その日はバイトがないから丁度空いていたはず。

我ながら素っ気ないと思う文字を羅列して
送信ボタンを押した

するとすぐに鳴ったスマホ

【 Kaito : 金曜日なら午後から空いてるんだけどそれでもいい？】

【全然大丈夫です】

流石にあれかなと思い
かわいいネコのスタンプを添える。

送ってから自分のキャラじゃなかったかとか考えて
取り消しを押そうとするとすぐにまたスマホが震えた

【 Kaito : よかった。何の映画見たいとかある？】

それに触れられなくて良かったと思ったのも束の間

【 Kaito : ネコかわいいね】

なんてメッセージと共に宮近さんは
かわいい虎のスタンプを送ってきた

かわいいって自分に言われた訳でもないのに
少しだけ胸がドキリとした。

てか、そんなの買うんだ、笑

【特にはないので、宮近さんのオススメにしてもらってもいいですか？】

【あと、虎もかわいいです笑】

そう返信すると次は虎に『リョーカイ』って
吹き出しがついてるスタンプが送られてくる。

何だか、かわいくて思わず頬が緩んだ

【 Kaito : また近くなったら連絡するね】

【ありがとうございます】

『Aちゃん大丈夫？笑』

「え？」

『顔すごいニヤけてるけど笑』

「あ、見なかったことにして下さい笑」

『なに、彼氏？』

「違いますよ！お友達、知り合いです」

『そっか、。てかその顔でレジ立たないでね？笑』

「わかってますって笑」

『じゃ、お疲れー』

「お疲れ様です！」

あとちょっとのシフトも何処か足取りは軽くて
宮近さんからの連絡を待ってる自分がいた。

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