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" ピンポーン "
金曜日の22時
こんな時間に配達でもあるのかと
恐る恐る覗き穴から外を見る。
そこには黒髪の男の子
海斗、じゃないな
海斗はもう少し華奢な気がする
部屋番号でも間違えているのだろうと
玄関で少し様子をうかがった。
「あっれ、ここじゃないのかな」
「でも204って書いてあるし」
「すいませーん、いませんかー?」
なんて今度はドアをノックしてきた
流石にこんな時間に非常識だと
怖いなんて気持ちよりも怒りが勝ってしまって
扉を少しだけ開けた。
「あの、何ですか?」
と言えばセンター分けのその人は
目を真ん丸にした。
「え、あ、もしかしてAちゃん、?」
「なんで、名前、」
目の前に立つ彼をよくよく見れば
肩には見覚えのある男の子が背負われていた。
「、海斗」
「女の人の家にこんな時間ってあれっすよね、
すいません連れて帰ります」
「あ、いや別に大丈夫です、どうぞ」
なんて扉を開けてしまった。
飲みすぎたかな
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作者名:もふ子 | 作成日時:2021年1月11日 23時